『苦役列車』

西村賢太著。
『文藝春秋』芥川賞掲載号が売れているんだそうです。2作で、どちらの受賞者もインパクトあるからでしょうね。ここしばらく、芥川も直木も、どちらの受賞作も関心ありませんでしたが、この度は読んでみるか。という気になりましたし。出版業界もこういうときに華々しく話題を作らないとね。これが、文藝春秋社刊の作品だったら白けるんですが、今回はどっちも『新潮』から、というのももしかしたら訳あり?

えー、苦役列車。選考委員の誰一人描けない世界だと思われます。日雇いとか1万円の部屋とか。西村氏はインタビューで、自分のことだけしか書けない、今後もダメダメ人間が主人公の私小説路線をいきます、みたいなことをつぶやいていました。この作品、主人公の、妙にプライドが高いダメ人間が、自分がダメだからダメなのに「理不尽だー」と叫んだりして、情けないけど何だかちょっと笑ってしまいます。下品なようで文体はそうでもないのか、嫌な気分にはならなかったです。
もう一方の受賞作『きことわ』(←キーワード:『葉山』 『別荘』)より、好き嫌いは別として、お話としては面白いし、強さが違います。当然です。
by itsumohappy  at 20:40 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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