『山椒魚戦争』 

カレル・チャペック作(1935年)。
けっこうな長編です。こんなけったいな話はあまり読んだことがないです。SF調の風刺小説? 山椒魚がえんえんと登場し、活躍?しまくるので、ちょっと気持ちがわるくなった>< 最初はコメディー調ですが、当時の不穏な世界情勢を色濃く反映しており、おおざっぱに言えばナチス批判のストーリーなんでしょう。ほかのどの山椒魚より勝る高級な「高貴山椒魚」、なんて書かれています。ただ、「山椒魚」というモチーフや作品のなかでの山椒魚の特徴・行動を見ると日本人も念頭にあったと思いますねぇ(日独防共協定は36年ですが)。あまり居心地のよくない読後感です。

こんなものを書いてチャペックは大丈夫だったのか?と思いましたが、逮捕されずにすみました。39年3月ナチスのチェコ侵攻後、ゲシュタポがチャペック邸にやってきたけれども、作家は前年12月に亡くなっていたのです。

長いわりにはすぐ読めますが、好きなタイプのお話ではないなー。
by itsumohappy  at 23:53 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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