『三本の植樹から森は生まれる』

宮脇昭著。副題「奇跡の宮脇方式」。
植物生態学者の提唱する森づくりの紹介です。
地球温暖化が加速する今日、CO2を削減し、明日を健全に生き延びるために木を植えましょう、という活動を著者は続けています。マレーシアの熱帯雨林を再生させた実績もあるそうです。

著者の研究班が60年にわたって行った日本列島の植生調査の結果、日本人の92.8%が生活している地域の木は常緑広葉樹の照葉樹であることがわかりました。シイ・タブ・カシの類です。そのような、土地本来の樹木=潜在自然植生が、森づくりのかぎです。潜在自然植生は、鎮守の森など地域で古くから残されている樹木で調べます。ちなみに、日本文化を代表する樹木は、タブ(タブノキ)だそうです。庭木ではないせいかあまりなじみがないです。

人間も含めた生物社会で、その集団が健全に持続するために大事なのは、集団のリーダーを取り違えないこと、好きなものばかりを選ばないことだと解説されています。森づくりでも、主となる木を正しく選択し、多様な種類の木を混植・密植することが重要です。

植樹にあたり、主となる木として、ドングリ(シイ・タブ・カシ・ナラなどの実)をポットにまいて苗を育て、根が十分育ったところで植えます。その他、従となる木は、30~40種類選びます。3年くらいは除草管理した後、自然の管理・淘汰に任せると5年くらいで主木は4mくらいになり、15-20年ほどで自然の森に近い森づくりができるとあります。

土地本来の樹木は深く根を張り、容易に倒れないけれども、杉など針葉樹は根が浅い。また、かつて木材需要でよく作られた針葉樹の単植林は、2,30年間の枝打ち、間伐など定期的な管理が必要です。

著者の方式で植樹活動している企業等の一覧や植樹祭の案内が付いていて、一種のPR本のようなつくりです。
by itsumohappy  at 22:33 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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