『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』

ハワード・ジン著。
こんなしょうもないタイトルつけちゃっていますが、原題“A YOUNG PEOPLE’S HISTORY OF THE UNITED STATES”です。『民衆のアメリカ史』を若い世代向けに編集したものです。
「コロンブスがはじめた征服」から、ブッシュ大統領の「テロとの戦い」あたりまでをカバーしています。

征服するものとされるもの、或いは権力を持つものと持たざるものが対立する世の中で、歴史家は、どちらかの側に立って語る必要がある、とジン氏は語っています。ユダヤ系移民の労働者階級の子で公民権運動やベトナム反戦運動に携わった著者は、当然ながら、政府、征服者、指導者たちではなく、有色人種、労働者、女性、貧しい人々の視点に立っています。

この本によれば、合衆国憲法は、裕福なエリート層の利益に奉仕する法律であり、ごく一握りしかいない富裕層が常に国の富を支配してきました。90年代以降、極端な富裕層と極端な貧困層に社会は引き裂かれており、未来の希望は、もっと平等でより人間らしい社会を作りたいと行動する人々の存在にかかっていると語ります。

新しい社会や可能性を探るときに過去の記録がヒントを与えてくれます。過去、公民権運動、ベトナム戦争反対運動、女性解放運動等々、人々が協力し合って抵抗の声を上げることで変革を実現してきた歴史があります。未来を手に入れるのは、特権階級か、社会変革を目指す勢力か、若者よ考えなさい。・・・って感じの本です。章ごとに簡潔にまとめてあって、読みやすいのですが、ちょっと気分が重くなります。
by itsumohappy  at 23:09 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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