報告書

昨年7月に大雪山系トムラウシ山で起きた遭難の調査報告書(日本山岳ガイド協会)が公開されました。遭難に至るまでの概要、ツアー登山の課題、低体温症の考察、気象面からみた問題点、同時期に登って無事だった別のパーティーとの比較等々が載っています。

技術的には難しくないってあるけれど、このコースはきついですね。登山初日で12km、2日・3日目は各16km。図を見るとけっこうアップダウンが多い。避難小屋に素泊まり2泊なので食料類でけっこう荷物重くなりそうですし。仮に天候良くても、10キロも背負えない軟弱な私には無理。

ガイドの判断ミスが主たる事故原因となっています。特に、ガイド同士で危機意識を共有していなかったことが大きいと指摘しています。ツアー登山の構造的脆弱性があらわれた事故、という総括ですが、会社の企画した余裕のない日程の中で、体力レベルもよくわからない見知らぬもの同士を連れ歩くガイドの精神的な苦痛についても言及しています。

低体温症は急激に進行するんですね。ガイドを含め遭難された方々の様相がいたましい。
本当に、後にも先にも進めない、進退きわまる状態になるんですね。結局のところ登山は自己責任、といえばそれまでですけれども、もし、吟味して参加したツアーのガイドがとんちきで、これは危ない!と思ったとき、私はここからはもう登らないで離脱します!って判断も必要になりますよね‥ トムラウシの事故では、自己判断でビバークした人が1名いました。この女性は生還しています。
全く、この登山は死の行軍のようなものでした。

これからNHK総合で、北アルプス遭難者を救え!という番組があります。観なくては~。
by itsumohappy  at 21:43 |  その他 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

No title

cccpcameraさん
そういうツアーもあるのですね。私が行ったツアーでは、当日の装備を見て、ガイドが断る場合もある、という注意は事前にありました。参加者がどの程度の体力かなんていうのは行ってみないとわからないですよね。パンフレットに、実力以上のコースに参加して事故になるケースが増えているとありました。
弱い人(遅れがちの人)は、一生懸命ついていこうとするので、それで転んで怪我したのを見たことがあります。私も歩くのが遅いのですが、ペースについていけないときは、無理して早く歩きません。

昨日の番組ですが、さすが人命救助のかたがたは、顔つきがきりりとしていました。救助は、想像力(遭難者およびそれをとりまく状況に対する)って言っていました。あと、山は好き嫌いでなく畏敬の対象だみたいに語っていましたね。
8日に総合とBSで再放送されるようです。
by hiro 2010/03/03 22:23  URL [ 編集 ]

No title

私も報告書をじっくり読んでみようと思います。

 親戚が、スイスのどこかに登るとかで、丹沢で訓練しています。参加予定のガイドツアー登山は、最初に決められた山を3時間以内登れた場合はツアーに参加できるのだとか。
 日本のツアー登山って、参加が決まった人を、現地でガイドが拒否することってめったに無いですよね。体調が良くない人が参加した場合、遭難の可能性が大きいのではないだろうか、不思議です。
 北アルプスに登ると、ガイドツアーと思しき一行を見かけることがありますが、体力がバラバラで、弱い人は下りで頑張るので、見ていて危なっかしく感じます。

 昨日の番組見ていませんが、いかがでした?
by cccpcamera 2010/03/03 10:42  URL [ 編集 ]
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