『茶道をめぐる歴史散歩』

井上辰雄著(09年5月 遊子館)。著者は歴史家で、筑波の名誉教授です。

お茶に関係した土地への紀行だと思って借りましたが、そうではなく茶道をめぐる歴史エピソード集って感じです。お家元の推薦文にあるように「茶道百話」ですね。見開き2ページにお話がひとつずつ載っています。適当なページを開いて読んでもいいスタイルです。

取り上げられているテーマは、喫茶のはじまりや茶道具、茶室のことから栄西、明恵らお茶を伝道した人々、お茶に励んだ大名、利休と利休をめぐる人々のことなど。人に関するエピソードが多いかな。

『南方録』の南方は、陸羽の『茶経』にある「茶は南方の嘉木なり」という文から来ているそうです。また、今日庵(裏千家)の今日は、宗旦のエピソードによるものです。宗旦が、参禅の師匠清巌和尚を茶に招いたが、師を待てども来ないので、宗旦はいったん外出した。その間にやってきた師は「解怠比丘、不期明日」(怠け坊主でも明日命があるかどうかはわからない)と書き残して帰った。宗旦はこれを見て、「ただ、今このときが大切である」と悟った。…ってなんだかわかるようなわからないような・・。招いたのに、いつまでたっても来ないお客からあまりいろいろ言われたくないぞ。なんて思う私は修行が足りない。ちなみに、不審庵(表千家)の不審は、不審者の庵ではなく、つまびらかならずの意味です。謙虚に稽古に励みなさい、という精神を表した言葉のようです。

お茶の席では和合、融和が大事。しかし、求道の精神がないとお茶を極められない。言うのは簡単ですが、実際には難しい。お茶のお稽古は生涯続けるものでしょう。完璧なお点前をしながらお客さんと和やかにお話するとか、私は一度もできたことなかったです。
by itsumohappy  at 22:15 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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