『強欲資本主義 ウォール街の自爆』

神谷秀樹著。これはリーマンBros. 破綻直後に出された本です(2008.10.20発行)。大統領選の結果も出ていないときなので、時事ねた面だけ見れば、今読むともう古い~と感じます。新書の命は短いですねぇ。それでも、ウォール街の強欲ぶりの一端を知ることはできます。

著者は、住銀、ゴールドマンで働き、今はウォール街で小さな投資銀行を経営しているとのこと。ここ数年ウォール街で、人間の強欲さが手に負えない事態になっていることを憂え、倫理感・信用を重視する社会に戻らねばならない!と訴えています。

超一流のビジネススクール出のエリートたちが行っているのは、合法ならば手段を選ばないあこぎなビジネスで、グローバル・スタンダードなんていうのは、そんな「強欲資本主義者」(世界の5%)のための論理だと言っています。米国では、まともなものづくりができなくなった結果、金融業が発展したのだそうです。金融機関自体は欲をコントロールできないので、尻拭いするのは納税者である。そんな事態になるまで誰も何もできなかったんですねぇ。これに関し、著者は、高級官僚は投資銀行に天下るという例をあげて、ウォール街とワシントンは昔も今も強固に結びついていると解説しています。

一度金にとりつかれると人格が変わるそうで。税金をボーナスに使ってはいけないとは誰も言っていなかった、と今日の新聞にAIG社員のコメントが出ていましたけど、なんか、壊れちゃっていますね。

日本は、ゼロ成長時代のなかでもどうにかしてモノづくりで生きていくしかない。というのが著者のメッセージです。
by itsumohappy  at 22:43 |   |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

Re: 『強欲資本主義 ウォール街の自爆』

FORZAさん
そう、法的手段って、そんなお金を取り戻す
法律なんてどう作るんだ??と思いますよね。
ボーナスは人材を引き止めるための手段だと
いう解説もありましたけど、退社していますしね。
by hiro 2009/03/21 20:58  URL [ 編集 ]

訴訟が怖いそうで・・。

契約社会ですからねぇ・・。
でも、ボーナス貰った人のうち、11人がすでに退社しているそうで。
大統領は、法的手段を使ってでも取り戻すつもりですが、上手くいくかどうか・・。
by FORZA 2009/03/21 02:03  URL [ 編集 ]
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