2008/02/14
『イワン・イリッチの死』
レフ・トルストイ作。ひさしぶりのトルストイです。
家の、床が傾いた納戸の書棚に、ぶーぶー紙つき表紙の古い岩波文庫が並んでいて、手が届く範囲にあるのを持てるだけ適当に取ったらこれが入っていました(暗くて何が置いてあるかよくわからない)。最近電車がやたらこんで、厚い本を持って読めないので、しばらく薄めでいこうと思います。
厚さは薄いけど、味わい深い短編でした。米川正夫の訳もよいです。お話は、タイトルそのまんま、死にゆくイワン・イリッチ自身の恐怖・いらだち・生への執着などを描いています。イワンを巡る家族や同僚のリアクションも面白いです。トルストイは、『アンナ・カレーニナ』のあと10年位のブランクののちに、この作品を書いたそうです。
何故、判事として立派に生きてきた自分が、これほどまでに死の病に苦しまなければならないのか(周りは元気いっぱいなのに!)というような、ひたひたと確実に迫り来る死を前にした病人の心の動きが印象的です。病気の子供でも憐れむように同情してもらいたい、虚りの慰めで憐れんでもらっても不快だ!などと言う主人公は全く現代人と同じですね。こういう話をうまくドラマ化したら面白いかも・・・と思いました。
家の、床が傾いた納戸の書棚に、ぶーぶー紙つき表紙の古い岩波文庫が並んでいて、手が届く範囲にあるのを持てるだけ適当に取ったらこれが入っていました(暗くて何が置いてあるかよくわからない)。最近電車がやたらこんで、厚い本を持って読めないので、しばらく薄めでいこうと思います。
厚さは薄いけど、味わい深い短編でした。米川正夫の訳もよいです。お話は、タイトルそのまんま、死にゆくイワン・イリッチ自身の恐怖・いらだち・生への執着などを描いています。イワンを巡る家族や同僚のリアクションも面白いです。トルストイは、『アンナ・カレーニナ』のあと10年位のブランクののちに、この作品を書いたそうです。
何故、判事として立派に生きてきた自分が、これほどまでに死の病に苦しまなければならないのか(周りは元気いっぱいなのに!)というような、ひたひたと確実に迫り来る死を前にした病人の心の動きが印象的です。病気の子供でも憐れむように同情してもらいたい、虚りの慰めで憐れんでもらっても不快だ!などと言う主人公は全く現代人と同じですね。こういう話をうまくドラマ化したら面白いかも・・・と思いました。