FC2ブログ

『失われた時を求めて』 第四篇 

「ソドムとゴモラ」(7・8巻目)です。

やっと半分過ぎました。この巻では、登場人物の同性愛がクローズアップされますが、まわりくどい表現なので、特別衝撃を受けるとかそんな部分はありません。けっこうなボリュームでも一向に話が進まないのは相変わらずです。

だんだんこの主人公の独善的な部分が明らかになってきています。自由の身のままでいたいがために、自分の作り話に涙を流しながらアルベルチーヌを騙す、なんて記しています。
主人公は、今で言うニートといいますか、でもお金はあるので高等遊民と言うべきか。仕事をすることもなく好き勝手に暮らしています。

「仕事をしろ、健康的な規則正しい生活をしろと母や祖母から言われると、それだけで気持ちが動揺して、かえって仕事や規則正しい生活を始めることができなくなる」と申し立てて、何年もの間、主人公の母や祖母は、そういうことは一切口にしないようにしてきた、とあります。もちろん、規則正しい生活をするつもりはなく、言ってみれば遊んでばかりで、興味があるとされる文学に関しても、特段自分で何か書き始めたりするわけでもありません。
こんなダメダメぶりを素直に書いているのだからある意味すごいです。
by itsumohappy  at 20:27 |   |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

社会不適合者

作太郎さん こんばんは!

19世紀の甘やかされたブルジョワおたくの独り言のようなものです。ディレッタントで意識が高く、却って始末わるいです。

ああでもないこうでもない、とえんえんできるのは、余裕があるからですね。また、主人公のそんな性格の背景には、健康に恵まれなかったということもたぶんあります。

by hiro 2017/12/14 23:21  URL [ 編集 ]

長さと性格

作品の長さと主人公の性格との間には密接な関係があるのではないでしょうか。波瀾万丈の生涯を描くとなると、話しの勢いとスピードが必要ですから、悠長に構えているわけにはゆきません。これに対して、話を延々と続けるには、ああでもない、こうでもない、そんな人間が必要です。
by 作 2017/12/13 19:30  URL [ 編集 ]
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

最近のコメント
リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリー
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

RSSフィード
最近のトラックバック