『黄色い牙』 

志茂田景樹作(1980年)。阿仁マタギのお話です。最近全く見かけないけどエキセントリックないでたちで有名だった著者に似合わぬ、がっちりとした面白い小説です。

秋田県北東部、奥羽山脈ふもとの、根子、比立内、打当などの里が阿仁マタギの部落です。この小説の舞台は架空(たぶん)の「露留」です。マタギのしきたり、掟が詳しく説明されています。マタギ道?は、密教、修験道の影響を受けており、日光派、高野派の流派があります。それは、代々のシカリ(統領)に秘伝される由来書(狩猟のための越境の通行手形となる)でわかり、阿仁マタギは日光派だそうです。

シカリを継いだ主人公とその家族、狩猟仲間のエピソードを中心に、1922年(大正11年)~1943年(昭和18年)まで、時代の波に翻弄され、やがて衰退しゆくマタギ村を描きます。巻狩りの様子や奇妙なマタギの風習が興味深い。今でも行われているんですかねぇ。
森吉山に行ってみたくなりました。
by itsumohappy  at 19:29 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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