『徒然草』

兼好法師著。内田樹の訳です。 
兼好法師は、1283年頃の生まれ。1352年頃までは生きたらしい。比較的長命です。六位の蔵人でしたが、30代初めに出家し、詩や書で生計を立てていたと言われます。関東にも来ていて、金沢文庫で典籍を読んだそうです。徒然草は、鎌倉時代の末期の作です。学校の古文に必ず登場しますが、全編読んだことはありませんでした。

やはりそれほど面白い内容ではないが、全くつまらないわけでもない。登場する京都の地名は今と同じなので、話によっては今のエッセーのように感じます。兼好は、歩いていて気になる家を見かけると勝手に庭に入って覗いたり、中の人の様子を観察したりという、ちょっとやじうまなおじさん、いや当時ではおじいさんですかね。

そういう人や物についての感想を記したところよりも、人生訓をぶつ部分が印象的です。
「できた人は知っていることについても訳知り顔して語ったりしない」、「しかけをこらすよりさらりと行うのがよい」、「なにごとも誠実にふるまい、人を分け隔てしないこと」等々。どんな時代でも人そのものの本質は変わらないです。

「昔の人は奇をてらわず、ありのままに素直に名前をつけた。最近の人は妙にこねまわした名前をつけて、見慣れぬ文字を充てるが無益なことだ」のくだりは面白い。鎌倉時代にもキラキラネームがあったのでしょう。
by itsumohappy  at 20:15 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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