『聖職の碑』

新田次郎作(1976年)。
1913年8月27日に起きた木曽駒ヶ岳遭難事件を題材にした小説です。学校登山の一行が台風に遭い、風雨のなかを逃げ惑う痛ましいお話です。碑は、死者を慰めるものではなく、修学登山の戒めとなるべく建てられました。

当時では予測がつかない天候だったというのは仕方ないです。最大の過ちは、伊那小屋が破損していたことを知らなかった、つまり下見がなされていなかったことです。亡くなった生徒たちはかわいそうでした。

新田氏の取材メモが面白かったです。「信濃というところはどこへ行ってもちゃんと筋を通しておかないとそっぽを向かれてしまう」らしい。取材訪問の件は町議会にまでかけられたそうです。
新田氏の筆致は実直で、比較的単純な話でもそれなりに読ませます。
by itsumohappy  at 20:56 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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