『クレーヴの奥方』

ラファイエット夫人作(1678年)。原題“La Princesse de Clèves”。夫人は、ルイ13世、14世の時代の人ですが、小説はアンリ2世の時代(1519-1559年)設定になっています。

解説によると、当時の文学とは詩や韻文です。小説の地位は低かったため、匿名やイニシャルで発表されることが多かったそうです。『クレーヴの奥方』も無署名で刊行され、著者名が明記されたのは夫人没後80年以上経ってからです。

カトリーヌ・ド・メディシスやらメアリ・スチュワートやら世界史の授業を思い出すような、有名な王侯貴族たちがたくさん登場します。人物相関図を見ながら読みました。「将来起きるかもしれない不幸に向かって踏み出す勇気は持てそうにもない」と自分の意志を貫く道を選んだ女性のお話です。「奥方」といっても主人公は16-17歳。「シャルトル嬢」、「クレーブ夫人」と姓で表記され、なぜか名前が出てきません。
当時の宮廷生活の様相が興味深い。華やかでも窮屈そうです。新訳で読みやすかったです。

by itsumohappy  at 22:08 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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