『蘇る金狼』

大藪春彦作(1974年)。映画もドラマも観たことないし、話も全然知りませんが、タイトルだけは知っているぞ。というもののひとつ。図書館にあったので読んでみました。長くて意外に時間かかった。

車、銃、薬、そして殺し満載の、まあ、劇画を小説にしたようなものですね。主人公の手際があまりにも良すぎて、とても素人さんではないし、玄人にしてもできすぎです‥。そういうわけで、現実感がなくて(^^;

時代設定は、東京オリンピック開催前の東京。道路工事などが急ピッチで行われている頃です。読みながら、世の中いろいろ変わったなあとしみじみ思いました。犯罪小説で欠かせないアイテムのひとつである電話は、外出時、公衆電話かお店にしかない。あと、株券。昔、うちにもありましたが、硬めの紙に変な字体で印刷されたものでした。賞状みたいな大きさのもあったなあ。それからドルの購入。今みたいに自由に買えなかった。車についても、暖機運転という言葉を久しぶりに聞いたよ。

全体的な印象として、今の犯罪小説には見られないのは、一種の翳りでしょうか。戦争の影があり、権力に対する不信感あふれています。ラスト、ここまで来たら主人公にはぜひ逃げ切ってほしいと心配しながら読みました。身も蓋もないなぁと思いつつ、分別くさくなく終わらなくてよかった?です。
by itsumohappy  at 22:36 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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