『山岳遭難の教訓』

羽根田治著(2015年)。こちらも山と渓谷社の新書で、「ベテラン登山者」の事故事例と教訓がテーマです。 

著者曰く、その場所でのその天候は初めて経験する、という意味で山登りのベテランは存在しない。ただ、経験を重ねることで多くの知識があるということに過ぎない。危機のとき一番いい判断ができるかが重要です。

6日間、山中を彷徨ったケースが印象的です。次々現れる幻覚に惑わされ、装備や服をどんどん捨てていってしまう。また、道迷いした登山者が、同じく迷っていた別の登山者に間違った方向を教えてしまい、その人は遭難して見つからないまま、という話もありました。行方知れずのその登山者は犬を連れていましたが、犬だけが1カ月後に帰ってきたそうです。警察は、犬を案内役にして捜そうとしたけれども、犬が嫌がってうまくいかなかった。ちなみに甲斐犬‥。道を教えた(つもりの)登山者は、不確かなことを言ったことを悔いて、警察と手がかりを探しに行きましたが、見つけられなかった。

日帰りハイキングでそれほどハードな場所でなくても、時々、山頂に行方不明者の写真が木につけられているのを見ることがあります。大勢の人が訪れる、神奈川の人気スポット、大山でも見つからない人がいるそうです。
by itsumohappy  at 22:38 |   |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

教訓とは。

作太郎さん こんばんは
そうなんですかー 個々人が特定されるような記述の必要はないですよね。知りたいのは、遭難に至る理由ですから‥

自治体の遭難情報を見ていると、どこそこで落ちた、など単純な事実だけのが多いです。その時の気象、その人の経験値や体の状態、道の状況とか知りたいなあと思います。
by hiro 2016/03/11 23:52  URL [ 編集 ]

ジャーナリスティック?

私はこの著者の『気象遭難』を読んだことがありますが、遭難者や関係者が実名で表記され,事故の日時も場所もすべて特定されていました。著者の執筆姿勢の中に、ジャーナリスティックな興味本位の部分があったのではないかとの疑念が湧いてきました。
by 作 2016/03/10 17:48  URL [ 編集 ]
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