『火山はすごい』 

鎌田浩毅著。副題「千年ぶりの「大地変動の時代」」。2002年発行のものに御嶽山噴火などの記述を加えた再編集版です(2015年)。 

日本には活火山が110あり、そのうち50が常時観測火山です。
東日本大震災後、地殻の動きが活性化しており、今後、20~30年のスパンでさらなる地震と噴火に見舞われるおそれがあります。千年ぶりの大地動乱の時代です。
 
火山の周りに都市が多い日本ですが、火山の監視・防災、情報公開の体制づくりが遅れています。国立の総合的な火山研究所がなく、研究費と人員に関するサポートが極めて不十分で、学者の使命感に頼るべきではないと指摘しています。

火山にはそれぞれ個性があって、一つ一つ手作業で対応する必要があります。火山学は、市民の要求するレベルの予知に達していないのが現状で、数日後のことが予測できる程度です。急激に活動が変化すると予測できず、例外はキラウエアと桜島くらいだそうです。噴火予知に成功した有珠山は画期的なケースでした。  

火山活動の変化が乏しくなり、警戒心が薄れたころに不意打ちを受けるのが怖いので、過去の出来事を参考に警戒を怠ってはなりません…といっても、一般市民にはなかなか難しいものですね。まさに、「天災は忘れたころにやってくる」です。

その、過去の出来事ですが、9世紀の貞観地震後、地震と噴火が多発しました。また、約100年の間隔でやってくる南海トラフ巨大地震は、発生の時期が科学的に予想できるほとんど唯一の地震で、2030年代に起きると学者は予想しています。3回に1回は超ど級で、次回はそれに当たっています。東日本大震災よりも一桁大きい災害となり、国家存亡を左右するということで、著者は、「地震・火山庁」設置の優先順位を上げてほしいと記しています。
 
by itsumohappy  at 23:22 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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