『ペリリュー・沖縄戦記』

戦後70年の今年、大戦関連の報道が多かったです。陛下もパラオを訪問し、会見で大戦について何度も言及されました。「ペリリュー」は両陛下が訪れたことで知名度が上がったそうです。

ユージン・B・スレッジ(1923-2001)著(1981年)。原題“With the Old Breed”(古兵たち)。第一海兵師団の愛称です。

著者は、将校訓練課程を落第後、42年に海兵隊に志願し、長い歴史を誇る第一海兵師団の迫撃砲手となりました。戦後は、アラバマ大学の生物学教授です。 
44年、パラオ諸島ペリリューの攻略戦に、翌年は沖縄戦に参加。戦地では日記をつけるのが禁止されていたため、メモを聖書に挟み、この記録を書くことができました。

日米双方が死力を尽くしたというペリリューの戦闘は、海兵隊の戦いの中でも激戦でしたが、この作戦の意義が後世よく理解されていないとあります。多大な犠牲を払う必要があったのか?という声が戦後多かったようです。

日本軍のバンザイ突撃、待ち伏せ攻撃に若者が無益に無駄に死ぬ日々。著者は日本兵を心の底から憎悪したと書いています。しかし、頑強に抵抗する目前の敵を撃っても戦争に対する嫌悪感で胸がいっぱいになるだけ。気がふれてしまう仲間もあり、自分は正気だけは失うまい、と努力したとあります。
沖縄戦も生き抜いた著者は幸運でした。
淡々と戦争の現実を描いていますが、戦後だいぶ経ってから書かれたためでしょうか。

日本が勝ち目のない戦争を何故だらだらと続けたのか、節目の年である今年、そのような検証がもっと徹底的になされてもよかったですね。
by itsumohappy  at 22:05 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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