『すぐそこにある遭難事故』 

金邦夫著。副題「奥多摩山岳救助隊員からの警鐘」(2015年)。
雑誌『岳人』の連載等をまとめたものです。
 
著者は、もと警視庁青梅警察署の山岳救助隊副隊長です。
都内の山で起きる山岳事故は年100件ほど。奥多摩エリアを抱える青梅管内で4,50件と、東京都は全国でも有数の遭難多発地域です。最近は高尾警察署管内で事故が増加しているそうです。

身近な山、という感覚で登山者は奥多摩にやってきますが、100m転落すれば、剱でも奥多摩でも結果は同じ。毎年同じような遭難が繰り返され、件数は増える一方とあります。
 
奥多摩に行く、とだけ家族に言って遭難、というのはよくあるようで、これは困ると。探しようがありません。登った山がわかるとわからないでは全然違いますね。道迷いで沢に下りて転落、のパターンも多い。引き返す、登り返すのが大原則です。

様々な遭難の形態が紹介されています。ご来光を見るため夕暮れから雲取に登り始めて道に迷い、崖で進退窮まる、という経験不足者のとほほなケースから、強盗にナタで襲われ重傷、なんていうのも(TT)
この、一杯水避難小屋を拠点に、単独の高齢登山者を狙った強盗事件の犯人は捕まり、2006年に10年の判決を受けたそうです。そろそろ出てくるから気をつけろって(TT)(TT)
その他、山中のドラッグパーティで錯乱状態になって遭難とか、崖から落ちた犬の救助要請とか。

奥多摩の谷はけっこう深い。登った山がわかっていても、どうしても遭難者を見つけられないときもあります。山歩きは危険と隣り合わせ、と常に意識していないと、とあらためて思います。
by itsumohappy  at 21:06 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

最近のコメント
リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリー
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

RSSフィード
最近のトラックバック