『女のいない男たち』

村上春樹作(2014年)。短編が6つです。著者によれば、「長い間、依頼を受けて小説を書くということをしていない」とのことで、とりあえず書いてから作品が向いていそうな雑誌なり出版社に持ち込む、というスタイルだそうです。依頼を受けると、期限や量の制約があり表現者としての自由が失われるから。そんなことさらっと言える作家は限られますよねぇ。

「即興的に淀みなく書き上げる」と著者自ら語る作品だからか、さらさらと読めて、えーと、すぐ終わってしまいます。似たような登場人物で、特別の感動はなく、もちろん打ちのめされることもなく。それでも、いつもながらほっとするユーモアと、誰もが持つ、心の奥が突かれるような痛みの描写は巧みで、図書館の棚にあると何となく手に取ってしまう村上作品。
でも「ノーベル賞」って感じではないなぁ。
by itsumohappy  at 17:33 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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