『三文オペラ』

ベルトルト・ブレヒト作(1928年)。有名な戯曲でも内容は全然知らず、タイトルのせいか何となく古めかしいイメージを持っていましたが、今年9月に新国立で上演されていました。

『三文オペラ』は18世紀イギリスの作品『乞食のオペラ』(ジョン・ゲイ作、1728年)を改作したものです。『乞食のオペラ』は神々や魔法などがいっぱいの非現実的・技巧的な「ヘンデル・オペラ」に打撃を与え、ヘンデルの劇場は破産したそうです。

訳者の千田是也の解説には、『三文オペラ』は、政治・経済的危機にあった1920年代のワイマール共和国で復興したヘンデル・オペラに対する批判という解釈もあるが、戯曲と音楽の結合の可能性を追求しつつ現実社会を表現した作品と位置付けられる、とありました。

音楽を、社会批判など何らかの観点から演劇と結びつけるスタイルは、アメリカのミュージカルのように今では別に普通のことですが、当時は珍しかったようです。そのためか、当時の観客は、「裕福に暮らす奴だけが楽しく生きられる」と歌い騒ぐこの作品が資本主義社会への批判であり、(裕福な)観客への批判でもあるとは必ずしも受け止めなかったそうです。
by itsumohappy  at 18:10 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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