『ジェルミナール』

エミール・ゾラ作(1885年)
ここのところ図書館通いをお休みして、倉庫にある古い文庫本などを適当に読んでいます。これも昔の岩波文庫で昭和30年代の訳。旧漢字なので、つっかえながら‥意外に時間かかりました(^^; けっこうな大作です。むかーし、映画化されて観たことがあったので、タイトルは知っていました。映画の中身はほとんど忘れていましたが、この小説のごく一部を描いたものだったのではと思います。

炭鉱の町、北フランスのモンスーというところが舞台です。つらいつらい坑夫の暮らし。ここでは子供も立派な労働力です。労働者を率いることになる主人公エティエンヌは『居酒屋』のジェルヴェーズの息子(ということはナナのきょうだいですね)。虐げられた怒れる労働者たちは資本家に立ち向かいます。労使それぞれの生活ぶりや炭鉱の精緻な描写が素晴らしいのですが、内容が内容だけに疲れます‥。作家はずいぶん取材しただろうと感じました。

ひたすらリアルであること、人間性を追求することに徹した小説は、100年以上前のものであっても、けっこう読めます(そこいくとバルザックはつまらん)。
こういう血みどろの骨太大作を読むと、その後に読むものがなんか物足りなく感じてしまいます。

by itsumohappy  at 22:54 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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