『荒涼館』

C・ディケンズ作(1853年)。
ディケンズは、ん十年ぶりか?と思うくらいご無沙汰でした。なんかちょっと謎めいたタイトルですね。文庫が図書館になく、筑摩の全集で読みました。厚くずっしりと重くて、3日ほどで持ち歩きはあきらめました。

ストーリーはそれなりにあるのですが、いかんせん長い。まわりくどい。この分量は要らないなあ‥。もってまわった表現が苦手な私にとっては、久しぶりのけっこうな修行読書でした。やはり19世紀文学。途中で止めてもよかったのですが、まあ、一応読んだよ。

いろんな人物が唐突に現れまして、覚えきれないので、付箋を入れるうちにびっしりになっちゃいました。全員必要な人物かと言えばたぶんそうではない。
貧民窟の様子など、ロンドンの陰惨な部分の描写がリアルで、印象的でした。対し、(運よく)それなりの暮らしを手に入れた主人公については、生活の様相の具体的な記述がないので、何だか奇異に感じました。生活感がないというか。金持ちの篤志家貴族?に引き取られた、ということで説明は十分、てことなんでしょうか。

大作のわりに中身はそれほどドラマチックではありません。特別関心を持っているわけでもなければ、読まなくてもよいですね。ディケンズの代表作なのかもしれませんが、21世紀の今日、ディケンズ自体、あえて選んで読まなくてもよい気がする。文学史的には偉大なのかもしれませんけど。
by itsumohappy  at 23:03 |   |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

No title

作太郎さん
こんばんは そうですね、スピード感の問題ですね。もっと平明に書いてくれればよいのですが‥。最近は、我慢して?読むことがあまりできなくなりました。

なんか、どの小説も今一つの印象しかなかったのですが、紀行文があるんですね。どんな作家もいろんな面があっても、なかなか知ることのないまま終わってしまいそうだと思いました(--;
by hiro 2014/08/02 23:18  URL [ 編集 ]

時代錯誤

ディケンズは大作を書いていて、しかも回りくどい文体。今日のスピード時代から見ると、時代錯誤の文豪ですね。

ただし、アメリカ旅行の紀行文は面白いよ。
by 作 2014/08/02 01:57  URL [ 編集 ]
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