『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』

栗田昌裕著(2013年)。著者は、昆虫の専門家ではなく、内科医です。長年、アサギマダラの研究をしています。

アサギマダラです。
20131128asa.jpg

2012年夏、北アルプス・燕山荘の前ではじめて見ました。その時は、アサギマダラとは知らず、こんな高所(約2700m)に蝶がいるんだぁと思って、↑撮ったのです。色がきれいなのと、けっこうそばに寄ったのにじっと動かなかったことが印象に残っています。

1980年代初め、アサギマダラが春と秋、気温の変化に応じて、1000~2000kmもの旅をすることがわかりました。春は北上、秋は南下します。本土から海を渡って八丈島や沖縄へ、時には台湾まで飛んでいきます。2日で740km以上も海上移動した記録もあります。

アサギマダラは、だいたい4-5カ月の命なので、移動途上で世代交代します。著者は、飛行経路の調査のため、10年間に13万頭(蝶って頭って数えるんだ‥)余りにマーキング(羽の白い部分に日付や地名などを書く)してきました。福島県グランデコスキー場のデコ平でマーキングされた蝶が、31都府県と台湾で再捕獲されたそうです。

この蝶は、時期、空間、植物の状況に柔軟に対応して飛んでおり、心を持っていると感じるほど、と著者は記しています。台風を活用して移動したり、雨が降る前に一気に移動したりと気象を読む能力に優れている蝶です。
また、調査を通じて、全体の個体数が減少したり、温暖化の影響を受けていることも明らかになりました。

長距離の移動後は、羽はボロボロになり、色は褪めてしまいます。なぜ海を渡るのか?それはわかりませんね、そういう不思議な習性ということでしょう。
著者は、アサギマダラの不思議な能力を列挙し、調査結果の分析を紹介しています。全体に、読み物としては予想したほど面白くない(--)(スミマセン)。

アサギマダラが好きなお花は、ヨツバヒヨドリ、フジバカマなどキク科ヒヨドリバナ属の植物です。
ヨツバヒヨドリを庭にたくさん植えると、北上ないし南下中のアサギマダラが寄ってくれるかもしれません。

by itsumohappy  at 21:41 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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