『ティファニーで朝食を』

トルーマン・カポーティ作(1958年)。
昔、この映画を観たような観ないような・・・。よく覚えていないので、途中で観るのをやめたかなぁ。少なくとも映画を観て原作読んでみようという気は起きなかったので、大して面白くない映画だったのでしょう。

村上春樹が翻訳した原作を読み、「潔いいかがわしさ」を持つ「戦略的自然児」の主人公をA・ヘプバーンが演じるのは、かなり無理があるというのはわかりました。あまりこういうタイプの主人公が出てくる話を読んだことがありません。今読んでも相当ぶっ飛んだキャラクターです。
当初、この小説は女性誌に載る予定でしたが、奔放さが過ぎて掲載拒否されました。かわりに男性誌に載り、けっこうな売り上げを記録したそうです。村上氏の解説によれば、原文は「簡潔でなおかつ意を尽くした文章」らしい。

カポーティは、当初、あまり恵まれなかった少年期の自身の物語を主に書いていました。やがてそれに行き詰ると、新しい文体でフィクションの世界を描くことに転換。ティファニー・・は、その頃の代表作です。その後、物語の題材を見つけることができなくなり(つまり書けなくなった)、フィクションの世界を離れて、『冷血』のような作品に取り組みました。若き天才として、いっとき時代の寵児だったようですが、なかなか苦闘の作家生活だったようです。
by itsumohappy  at 23:26 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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