『イーサン・フローム』ほか

イーディス・ウォートン(1862-1937)作(1911年)。
ウォートンは、漱石、鴎外と同時代人。解説によると、ニューヨークに何代も続く裕福な家庭、いわゆる「オールド・ニューヨーク・ファミリー」の出身です。当時の習慣により、学校ではなく、家庭教師から教育を受けました。

映画化された『ジ・エイジ・オブ・イノセンス』のような、上流階級のお話ばかり書く作家かと思っていましたが、『イーサン・フローム』は、マサチューセッツの寒村に住む貧しい農夫が主人公の、けっこう惨めなストーリー。

生活が苦しいところに病気の家族を抱え、新天地を求めることもできず人生が閉ざされてしまった主人公の、にっちもさっちもいかない日々。唯一の慰めとなった出会いは、悲劇の発端となりました。
読みごたえはありますが、救いようのない話です。

この本には、『ジェーンの使命』、『二人の前夫』などの短編も収められています。まあまあ面白いです。

by itsumohappy  at 21:06 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

最近のコメント
リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリー
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

RSSフィード
最近のトラックバック