歴史認識

近隣の国々が歴史認識、歴史認識と繰り返し言及されます。正直、あと何十年続くんだろう‥と思い、聞いていて疲れてしまうんですけど、そう言われ続けても仕方がないかとも思える事件が先日ありました。麻生副総理発言です。

【当初発言の問題部分(朝日新聞7月29日)】
「…(靖国神社参拝は)昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、(憲法改正を)喧噪のなかで決めてほしくない。」

【発言撤回のコメントの一部(読売新聞8月1日)】
「…喧騒にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげたところである。私がナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、極めて否定的にとらえていることは、私の発言全体から明らかである。ただし、この例示が、誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい。」

最初の報道を聞き、あの手口学んだら、は論外にしても、あれ、ワイマール憲法って変身?してたっけ?と、私も実際どうだったのかちゃんと説明できないじゃん。と思い、8月は歴史認識を深めるのに最適な時節ですから、最近買ったばかりの高校の教科書にどう書いてあるか見てみました。かつて勉強した(だろう)ことも歴史認識を心掛けなければ片っ端から忘れます‥。

山川の『詳説世界史 世界史B』(2013年)によると、
「(第一次大戦後)ヴァイマルでひらかれた国民議会では、社会民主党のエーベルトが大統領に選出され、民主的な憲法(ヴァイマル憲法)が制定されて、共和国の基礎がつくられた(ヴァイマル共和国(1919-1933))。」

しかし、賠償支払い等で経済と政局は混乱し、激しいインフレーションも進行。そして、
「…世界恐慌によって失業者がふえ、社会不安がひろがって議会政治が混乱すると、農民や都市の中産階級のなかに、ナチ党の大衆宣伝に動かされる人が多くなった。また保守的な産業界や軍部もヴァイマル民主政治を見限って、ナチ党に期待するようになった。1932年の選挙でナチ党は第一党になり、翌33年1月、ヒトラーは首相に任命された。新政府は・・・全権委任法によって国会の立法権を政府に移し、さらにナチ党以外の政党や労働組合を解散させて一党独裁を実現した。」
というふうにナチスの手口が説明されています。

麻生氏の当初発言は、内容も論旨もおかしい。その後の謝罪の論旨もおかしい。ワイマール憲法自体は別に悪くないと思うけど。だいたい憲法改正などという大きな話、大騒ぎして論議しなければならないでしょう。
これまでの失言のなかでも超ど級と言えるかも、ですが、まあ、みぞーゆーの人だし、許されてしまうんでしょう。で、また何度でも失言するのでしょう。
by itsumohappy  at 23:52 |  その他 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

浅はか。

こんなレベルでも総理になれます・・
頭の悪さなのか、教養のなさ?思慮のなさ? 何十苦にもなりそうです。
今回も、ユダヤ団体が騒いだとか欧米から批判されたとか、そういうのが謝罪の背景ならばその姿勢も底が浅いものですね。
by hiro 2013/08/08 22:51  URL [ 編集 ]

頭の悪い人

麻生という人は、ほんとうに頭が悪いね。中学生レベルの漢字が読めない、これはまあ、だれにでも時にはあるでしょう。ですが、歴史認識となると、これは政治家の生命線ですからね。こんなアンポンタンが政治家をやっている国に住んでいることが恥ずかしくなる。
by 作 2013/08/08 01:36  URL [ 編集 ]
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