『1Q84』

村上春樹作(2009年-2010年)。3部・約1500ページの大作です。遅ればせながら図書館で発見。というか、時流に遅れているので発見したと言えるなー。これ全部読めんのかいなと思いながら読み始めましたが、あっというまに終わりました。読者をどんどん引き込んでいく物語展開はさすがです。

村上春樹のエッセンス満載です。音楽、ユーモア、ファンタジー(と書くとあまりしっくりこないけれども想像力がぶっとんでいる)、ロマンス、古典文学、そして歴史や時代に対する鋭い感覚。内容を好きになれるかそうでないかは別として、こんなわけわからない長大な物語を一応読ませてしまうのはすごいかも。

前半では、不思議少女ふかえりや屈折気味の編集者が印象的です。日本語の特徴を生かしたせりふ表現も面白い。天吾の父やタマルさんは悲惨を極めた戦争の影を引きずっています。青豆と教祖の対峙は映画「地獄の黙示録」みたい。チェーホフの作品に言及しているのもいいです。登場する音楽のことがよくわかれば(他の村上作品でも言えますが)より楽しめるのですがー。
舞台に渋谷や新宿が出てくるのは普通ですが、「二俣尾」は、奥多摩ハイカーにはおなじみでも、思いつきでは使わない地名です。何かの意味合いが込められているのか?と感じる部分のひとつです。
by itsumohappy  at 22:44 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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