『カンディード』

ヴォルテール作(1759年)。

かなり前に宮本亜門がこれを劇化したのを、券もらって観に行ったことがあります。・・・全然面白くなかったことしか覚えていません><

倉庫の、煮しまった岩波文庫本の中にあったので、薄いのが気に入って読んでみた。昭和31年発行定価80円。紙が焼けまくってほとんどゴミ・・に見えましたが、中身はあった!意外に面白かったです。
なんでも、18世紀ヨーロッパのベストセラー中2位だったそうです(1位は『新エロイーズ』)。訳者の解説に、当時の支配階級に受け入れられていたライプニッツの楽天主義(すべては最善に仕組まれている、という現状肯定主義)を批判するために書かれたとあります。

楽天主義者カンディードの冒険譚。戦争に明け暮れる世で、ありとあらゆる理不尽な目に遭ってもうまいこと世界を流れ流れて、憧れの元姫君と安息の地?に落ち着くというストーリー。そのなかでの哲学談義が印象的です。現代に通じるものがあります。
パングロス先生が、「個々の不幸が一般的な幸福をつくるのです。だからして、個々の不幸が多ければ多いほど、すべては善なのです。」とか「人間がエデンの園におかれたのは働いてこれを耕さんがためであった。これすなわち、人は休息のために生れたるにはあらず、という証拠だ。」などと語ります。
読んでいて、楽天主義も決してわるくはないなぁとも思いました。
by itsumohappy  at 22:19 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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