『戦場をかける犬』

アンソニー・リチャードソン著(1960年)。作者は第一次大戦で活躍したパイロットでもあります。77年の翻訳です(文藝春秋)。当時世界的なベストセラーになったとあります。倉庫あさっていて、面白そうだったので読んでみました。

私の大好きなわんこ物語。実話だそうです。1940年、マジノ線付近で民家にうち捨てられていたみなしごのシェパードと、祖国を捨ててフランス空軍に入隊し日夜出撃するチェコ人のご主人。「アンティス」と名づけられた犬は、主人のヤンとともに戦地をかけめぐります。時には撃墜・撃沈され、捕虜にもなりますが何度も危機を切り抜けます。次第に双方は、互いになくては生きていけない、かけがえのない存在になっていきます。世の中、人間同士が殺し合っているのに、人と犬がここまで深く互いに理解しあえる。そこが多くの人々の感動を呼んだ点でしょう。
主人の命令はもちろんのこと心までも読め、敵機の音や敵兵の区別までちゃんと理解するアンティスが、もう本当におりこうで、ちょっと信じがたいくらいです。

戦後、ヤンは祖国に帰還してそれなりの地位を得ますが、共産党ににらまれ、粛清を察知しアンティスとともに決死の脱出を図ります。最後までスリリングで楽しめました。古い本なので、今は絶版かもしれません・・。

by itsumohappy  at 22:16 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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