『ベラミ』

モーパッサン作(1883年)。
面白い小説です。主人公は全然好きになれませんが、読んでいて楽しめます。内容は、ジャーナリズム界を舞台とした悪党ベラミの出世譚。当時の社会の雰囲気などよく伝わってきます。

解説によると、モーパッサンは、普仏戦争に出征し、また、パリ・コミューンの動乱も見聞した人で、専制君主も民主主義も信じない。いやだいやだと愚痴をこぼしながら省庁に勤め、合間に小説を書いていたそうです。精神を病み、43歳で死去しました。

この小説にはモデルが何人かおり、同業者はこぞって腹を立てたとか。のし上がっていくベラミのリアルな描写が読みどころですが、文豪ユゴーの国葬が行われたときと重なったためか、当時はそれほど売れなかったそうです。
by itsumohappy  at 21:47 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『青春を山に賭けて』

植村直己著(1977年)。

冒険家と言えば植村直己と長谷川恒男。植村直己を子供のころから知っていたのは、たぶん、家でとっていた「学研」に冒険が載っていたからだと思います。植村は1984年、43歳の時、マッキンリー冬期単独登頂後に遭難しました。マッキンリーという地名は、この時に知りました。

本の奥付を見ると、1990年の版でした。この時点で23刷となっていたので、昔からよく読まれているようです。少年時代の回想から始まって、登山をはじめとする様々な冒険へのチャレンジ、資金稼ぎにまつわるエピソード、南極最高峰に登頂する夢などが語られています。

意外にも、登山を始めたのは大学に入ってからで、山岳部のしごきのなか「いやいやながら」やっていました。それから10年目で、世界五大陸の最高峰をきわめました。
大学山岳部のヒマラヤ遠征隊に途中から参加して、ただ一人のアタック隊員に選ばれた(選ばれてしまった)経験から、自分で計画、準備、一人で行動してこそ満足いく登山ができる、ということでその後の単独行スタイルになったそうです。

「幸運と周囲の協力や友情」があってこそ達成できた冒険、とあります。冒険の話より様々な人たちとの出会いの部分のほうが面白く印象的です。
by itsumohappy  at 22:31 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

三国山稜

24日、静岡、山梨、神奈川の境にある三国山を歩きました。明神峠から稜線を歩いて紅富台へ下りるコースです。
自然林いっぱいの静かな雰囲気のところです。

ブナの大木がちらほら
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ウリハダカエデの落葉
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三国山山頂はこんな感じ。
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スギゴケ
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イオウゴケ
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シロヨメナ
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大洞山。この日の最高地点です。
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ウメバチソウ
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落葉樹の自然林はふんわりした雰囲気がよいです。
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向こうには富士山が見えるはずなんですが、この日は南風・曇りでほとんど見えませんでした>< ここまで来たのにぃ
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御殿場駅に出る途中、バスの中からの富士山が一番よく見えました。うーむ。実は富士山は案外見られない。晴れていても風向きや気温によっては雲に隠れてしまいます。もう少し寒くならないとだめかな。
by itsumohappy  at 19:06 |  旅行・山 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

萬燈の夕べ

17・18日に、曹洞宗の大本山で「萬燈の夕べ」なるイベントがありました。
地域の魅力を発信する事業の一環とか。

ここは敷地が広いので、よほど飾り付けないと目立ちません。
そうは言っても、禅寺なので華美な感じにはせず、おまつりに出る屋台のようなものは出していませんでした。
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山門の仁王さんが赤や紫に照らされていました。
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座禅堂へ向かう長い廊下には、千羽鶴をイメージしたような工作が天井からつられていました。
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本堂の前は竹細工のライトアップ。
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格子窓にプロジェクトマッピング
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照らされた本堂内では津軽三味線の演奏会。なかなかよい音響でした。
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大広間。「諦」の左に立つお坊さんが小さく見えます。
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竹ライトは、多摩美の作品かな。同じ曹洞宗の建功寺のライトアップと同じです。
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花火もやってくれるといいのですが、街中ではちょっと難しいかな。

by itsumohappy  at 22:53 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

畦ヶ丸

12日、西丹沢の畦ヶ丸へ行きました。西丹沢自然教室からではなく、道志側からです。丹沢のガイドツアーで、車移動でした。公共の交通機関ではどうやって行ったらいいのだろう‥。神奈川の東からはアクセスしにくく、道志の町を見たのは初めてでした。ここが神奈川の水源だとは知らなかった>< 町村合併ブームの時は、道志は横浜市と合併希望だったそうで。

道志の湯の奥に登山口があります。
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初めは道志川の支流を何度か渡渉します。お手製の道標と木に時々つけられたテープが道しるべ。沢も入り組んでおり、地図読み必須のコースです><
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植林を抜けると自然林。尾根にツガやブナの巨木が見られます。尾根筋は明瞭な踏み跡があります。
ツガ 
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ブナ。400年位経った木です。
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木々の合間に、冠雪したての大きな富士山がちらちらと見えました。写真に写んなかった><
愛鷹山
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畦ヶ丸への最短コースなので、頂上はすぐです。静かな山頂に反対側からの登山客が数名いました。
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西丹沢は自然の雰囲気がよい。
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下りの谷には丹沢でも少なくなった渓畔林があります。すっと立った木々が美しい。
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これはイヌブナ。株立ちが特徴です。
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帰り道、車で三国峠付近を通りました。どうして雲がこんな風にかかるのだ(怒
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自然林をじっくり観察できました。ただ、この辺は富士演習場からのどーんという不気味な音がたまに響くのがなあ>< 
by itsumohappy  at 23:39 |  旅行・山 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

柘榴

今年は柘榴がたくさん生りました。前いつ生ったか覚えていないくらい久しぶりです。
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実をつけたままだとたぶん木には負担なので手の届くところは取りました。まあ、柘榴自体、なくてもいい木なのだけど‥。
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頭が重くて花瓶に入れにくい。
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あまり食べるところがないです。実をたくさん口に入れてもぐもぐ、種を出すという食べ方以外に何かあるのかなあ。
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お花は終盤です。
秋明菊
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ホトトギスはしばらく楽しめそうです。
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by itsumohappy  at 15:00 |  花・木 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『千羽鶴』・『波千鳥』

川端康成作。昭和24から28年にかけて、文藝春秋などの雑誌に発表されました。『千羽鶴』の後日談が『波千鳥』です。川端の世界も独特なものがあって、あまり好きではないです‥。けれども、両作とも雑誌掲載されたためか、比較的誰でも読める普通の小説です。心理描写が優れているのでしょう、よく考えるとたいした筋がないですが、それなりに話に引き込まれていきます。

by itsumohappy  at 22:48 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『忘れられた巨人』

カズオ・イシグロ作(2015年)。原題“The Buried Giant”。
実際読むかどうかは別として、新作が気になる現代作家は、私の場合、村上春樹、ポール・オースター、カズオ・イシグロです。そのイシグロの最新作。けっこうな大作です。

6、7世紀の設定で、出てくるのは、サクソン人、ブリトン人、アーサー王の元しもべ、鬼、妖精、竜…。うむー。端的に言えば、つまらない(小説を読む楽しみを味わえない)本でした。私は単純明快な話が好きなので、これは現代のこういう事象を暗示しているのか???とか、謎解き・深読みをするのが苦手なのです。というか、面倒くさい。

ただ、イシグロはインタビューで、「対立やトラウマが残る段階で、過去は忘れたままにした方がいいのか、目を向けた方がいいのか-という問題に苦しみながら向き合うことを書きたかったのです」と述べており、なるほどそうだったのか、と納得。
もしかしたら、欧米人にはよくわかる時代背景なのかもしれませんが、私にとっては、何だかなぁ?というシーンの繰り返しで、けっこうつらい読書でした。
by itsumohappy  at 23:16 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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