広がる不平等と日本のあした

引き続きピケティ氏です。
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昨日来日し、講演とパネルディスカッションが有楽町で開かれましたので行ってきました。
新聞社の読者招待です。大メディアの情報伝播力はさすがで、報道席ともに満席でした。

ピケティ氏は英語で発言。少しの時間も無駄にできないとばかり話しまくっていました。講演は、『21世紀の資本』のポイントを紹介する感じで、教育・労働政策の重要性と資産への累進税強化の必要性をあらためて訴えていました。

後半は、学者、政治家をまじえたディスカッション。成長と分配に関し、玉木OECD事務次長から、不平等が成長の足かせになるとして、OECDは“Inclusive Growth”(包摂的成長。よくわからない日本語‥)への取組を重視しているとの話がありました。
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アベノミクス担当の西村内閣府副大臣が出席。ピケティ氏は、金融緩和は資産バブルになるだけとの意見です。賃金増大に向けた望ましい策とは言えないということでしょう。
また、グローバリズムについて、それが格差を助長する面があっても、反グローバル化はナショナリズムであり、(経済成長の)機会を逸すると指摘しました。

自分と関係ない、見知らぬ人々への分配はなかなか考えにくいという意見に対し、ピケティ氏は、一般の人々が、経済的な知識、分配についての意識を高め、そして連帯・団結心を持ってもらうために『21世紀の資本』を書いたとコメントしました。

客席に連合の古賀会長がおられました。司会者から意見を求められて会長は、GPIFの運用向上に言及した副大臣に、労使の積み上げの成果を軽々しく扱うなとかみついていました(^^;

by itsumohappy  at 22:50 |  その他 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『21世紀の資本』

トマ・ピケティ著(2014年)。 
今をときめく?「ロックスター経済学者」の大作。著者によれば、この本は、国民所得に占める資本の増加問題を、18世紀から現在までの歴史的背景の中でとらえようとした最初の試みだそうです。

本文だけで600ページ超、5940円!なので、都心と違って地元の書店にはありません。手に取る前から、まともに読めないことはわかっていたので、図書館で借りました‥。予想どおり初めから苦戦です ‥いや、「戦」にも至りませんな。んがー

ひととおりページを繰りましたが、私の頭ではどうにか要点らしき部分を拾うような読み方しかできません。この著作については、昨年半ば頃からかなり報道されているので、つい買ってしまう方も多いかもしれませんけど、ええっと、学者や研究者でもない一般の人々が読むには……(--)。 時間がない場合は、第Ⅲ部または第Ⅳ部から、立ち読みでは、「おわりに」部分冒頭3ページ分(^^; を読むといいと思います。また、このサイトの 「発表スライド」に主な図表があります。

1980年~1990年、全ての富裕国で富の格差が拡大傾向となりました。著者の問題提起は、格差の存在自体ではなく、それが正当なものか、格差の理由はどこにあるのかということです。

ヨーロッパ、米国における所得と富の分配をめぐる長期的な動向を分析すると、戦争や疫病流行など特殊な事態や公共政策による影響を除く一定の条件下では、人類の歴史の大半を通じて、資本(=富=財産、と本書では定義)からの収入の率(r)が経済成長率(g)を上回っています(r>g)。これは、論理的必然ではなく歴史的事実であると記しています。

過去の富は労働を加えなくても労働起因の富より自動的に増え、この先見込まれる低成長、人口減の社会では、よりその傾向が強まります。相続によって受け継がれる富は自己再生産し、不労所得生活社会を強化・持続させます。お金がお金を生み、金持ちはより金持ちに。まあ、資本主義社会ではそれもある程度しかたない気がしますね‥。しかし、著者は、過去が未来を蝕む傾向になるのはいかがなものか、21世紀のグローバル社会における資本主義は「もっと平和で永続的な形」であるべきと訴えています。

憂うべき現状のひとつに、米国をはじめとする一部の富裕国での超高給与現象を挙げています。米国では、1977~2007年における同国経済全体の成長分のうち、上位10%が4分の3を所有、そして上位1%が成長分の60%を取り込むとあります。「スーパー経営者」への、彼らの生産性に見合っているのか不明なほどに高額な報酬が、富の分配格差の拡大に拍車をかけます。
一方、ヨーロッパでも、上位10%が総財産の60%を占めるそうです。

著者は、様々な統計を用いて以上のように分析していますが、国も時代も富裕度もまちまちなものを、正確に各国比較するのは困難です。データの扱いは、学者によって意見が異なるでしょう。著者も、特に新興経済国の格差の調査には、信頼に足る情報が少ないと述べています。
また、諸国の金融統計を付き合わせると、世界全体が大幅にマイナス収支となり、富の分布が不透明であるとも報告されています。捕捉されていない資産は世界のGDPの約10%、その4分の3は富裕国のものとする説もあるそうです。

不公正な「グローバル世襲資本主義」を規制する策として、著者が、空想的な発想としつつも提言しているのが「資本に対する世界的な累進課税」です。資産の評価、税率、歳入の分け方等、困難は多いけれども、富の所有者情報を国際的に共有できれば、金融の透明性も向上し、世界の富を公正に各国で分配できると主張しています。

この30年で米英の税率は低下しました。米国では最高所得への税率が1980年は70%だったのが、1988年には35%となりました。超高給与の増大を阻止する唯一の方法は、最高所得への没収的(!)な税率です。

日本国内に、超高給CEOってどれほどいるのか‥。少なくとも米国ほどの社会的論議にはなっていないと思います。懸命に働いた結果築いた資産が、ごっそり税金にとられることになるなら一層隠したくなりますね。また、勤勉であることに価値を見いだせなくなるような? 今の世の中、お金に働いてもらうほうが効率が良いと理解はできても、そんなの何だかいやだなぁと確かに感じます。世界の大富豪がどんなものか想像しにくく、こんな低レベルな感想になってしまうのですが。

「長い目で見て、賃金を上げ、賃金格差を減らす最善の方法は教育と技能への投資」とあります。本来それが理想で、順調に経済が成長する世の中であれば格差は拡大しないが、21世紀の資本主義社会は歪む一方ではないのか。よい教育を受けられるかどうかも、昨今は世帯の所得に左右されています。

最後に著者は、あらゆる市民、学者、活動家、政治家は、お金を取り巻く事実と歴史に真剣な興味を抱き、そして、最も恵まれない人の利益を考えるべきと述べています。
by itsumohappy  at 23:00 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

冷え冷え

今日は穏やかな晴れ予報のはずが一日中曇天・・日がないと寒い寒い。
下田の水仙の見頃が10日早いとか、マナヅルがもうシベリアに帰り始めたとか聞くと、今冬は駈け足で過ぎるかもと期待したいですが、だんだん調整?されて、桜のころには結局例年どおりの進行だったりして。

ガーデンセンターのセール品をつい買ってしまいましたが、ユリ17球もどこに・・(--; ・・あちこち芝を削って植えました。
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ひっそり一輪だけ咲きました。
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クリスマスローズのつぼみ
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まだまだ固い芽のフタバアオイ
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フキ
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冬を越せそうな都忘れ
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寒椿はヒヨドリやメジロがつついて落ちてしまいます。
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春蘭の花芽
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植物はまだまだ力をじっとためているようです。
by itsumohappy  at 21:14 |  花・木 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

江の島散歩

17日に江の島行きました。お参りは何度もありますが、平成のはじめに整備されてからは散策したことがなく・・。
午前中は快晴でしたけれども昼過ぎからは予報どおり曇天><
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丹沢の左肩に見える富士山も雲の中
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そこそこにぎわっていました。
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岩屋まで階段を上り下り
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海は荒れ気味。富士山のおなかがうっすら見えてきた。
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岩屋付近は地震が来るといちころです。そそくさと出て、上に戻りました。
明治期の貿易商人の植物園のあと地にあるサムエル・コッキング苑。チューリップが見頃でした。
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スダジイの大木のもとに温室の遺構があります。ボイラーで暖気を送っていました。レンガ造りの珍しいものです。関東大震災で壊れてしまった><
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展望台に上り、日没頃になると期待通り空がすっきりしてきました。熱海の十国峠付近に日が落ちます。
左から伊豆半島、箱根の山々。富士山左わきの小さい三角が金時山です。
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5時からイルミネーション点灯です。
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3、4色くらいの青、紫を基調とした湘南らしいライトアップでした。
by itsumohappy  at 17:25 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『悟浄出立』

万城目学作。新潮社の雑誌『yom yom』に掲載された短編集です。
万城目氏は、ファンタジー系というのかよくわからないですが、あまり肩の凝らない軽い感じの小説を書くというイメージです。これ以外には3タイトルくらいしか読んだことがありません。

沙悟浄、趙雲、虞美人など中国の有名人のエピソードを題材にしています。
この作家らしくなく?普通の小説です。ささっと読むのによいです。どれも短編であり、特別感動するとか打ちのめされるとかそういうものではないです。
by itsumohappy  at 18:03 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

連日晴天

毎日青空おひさま燦々です。腰が痛くなければどこぞに遠出したいものです。
近場をちょこちょこ歩きました。

お正月過ぎたころ、どこでも消防の行事がありますねー 
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シジュウカラとアカハラ?
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今日も富士山ばっちり
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左の白い箱型ビルがじゃまです。ビルをはさんで南アルプス・間ノ岳と北岳の稜線。ゴルフ場の後ろは雁が原擦山、右端は大菩薩嶺です。
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食べられないのかなぁ
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8分咲きくらいになってきました。
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全体が黄色いのは素心蠟梅です。
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by itsumohappy  at 23:14 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

七草

七草かゆとお正月料理の残り。もうこれで終わりです。
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まだ7日しか経っていない。3日も通勤電車乗っているともうすっかり普通モードになってしまって。街のお飾りもすっかり片づけられています。

年末、腰をひねって今も何とか歩いている状態です・・>< 5~6年に一度腰をやってしまいます><>< 痛いよぉ
by itsumohappy  at 23:33 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

日本晴れ

おおむねお天気続きのこの辺でも、雲が日中わきあがらない全くの快晴は1週間に1度くらいでしょうか。
1日、2日ともうひとつすっきり晴れませんでしたが、今日はぴかぴかです。昨日、影も形もなかった富士山が近くに見えます。丹沢も全部見えます。
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蠟梅は1分咲きくらい。
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散歩道の水路。コサギかな?
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鯉のほか、捨てられるのか金魚がときどきいます。
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ふくれた雀
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お年賀のチョコレートを開けました。この時期、あれこれ食べがちになるので、注意です~。
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by itsumohappy  at 12:45 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

乙羊年

お参りでもらった神社暦を見ると、2015年はきのとひつじ年、皇紀2675年となっています。恵方は西南西です。
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夜、近所の禅寺へお参り。冷たい風が吹き、竹に開けた窓の火がところどころ消えてしまいます。
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お昼頃は雪。いっとき横に吹雪いていました。この辺で1日に降るのは珍しいです。
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by itsumohappy  at 20:41 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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