『修理屋』

バーナード・マラマッド作(1966年)。
原題“The Fixer”です。闇社会の話かな?と思って読み始めましたが、全然違った(--; 10ページ読まないうちに物語に引き込まれます。実際に起きた事件を題材にしています。

20世紀はじめの帝政末期のロシア。主にキエフが舞台です。読みながら、ストーリーも深刻さも違えど、何となく映画『屋根の上のヴァイオリン弾き』を思い出しました。

『修理屋』のテーマは、シンプルに言えば、無実の罪に陥れられたユダヤ人の死闘です。「呪われた種族」と言及されているユダヤ民族が、具体的にどういう扱いを受けてきたのか、その一端がよく伺えます。かすかな希望を持ちつつも、これでもか、これでもかと無情に降ってくる災難(と言う言葉では軽すぎますが)に翻弄される主人公の姿を、どう表現したらよいのでしょうか、適当な言葉が見つかりません。非常に打ちのめされる小説です。

また、この小説は、ユダヤ人の悲劇そのものばかりではなく、体制に抑圧されたロシア人たちや、民を全く救ってくれない神への信仰の問題などにも触れており、深く考えさせられます。
久しぶりにずしんとくる小説でした。
by itsumohappy  at 18:09 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『ナイルに死す』

アガサ・クリスティー作(1937年)。
気楽な読書には推理小説。名探偵エルキュール・ポアロものです。小説としては、ささっと読めるものですが、ぼーっと読んでいたせいで意外に名前でひっかかった(^^; この人誰だったっけ?と何度も前のページを探したりして。英米人の名前だからまだ覚えやすいはずなのですが。お話は、異国情緒もあって、なるほど、映画に向いていますね。

by itsumohappy  at 17:53 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

夕方、お花も最終盤の公園へ。

檀は真弓とも書きます。昔、弓を作ったという木です。
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ホトトギス。秋を代表するお花で種類はいろいろあります。あまり好きじゃない‥。
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ツワブキ
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射干玉。ぬばたまは、ヒオウギの実です。
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センボンヤリ
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小菊
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ヒュウガミズキは春先のお花です。くるい咲きかな。
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竹はいつの季節もあおあお。
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カエデ。日が当たるときれい。
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桂の木の甘い香りがただよっていて、秋って感じがしました。
だんだんさみしくなってきます。
by itsumohappy  at 21:21 |  花・木 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

午後の散歩

金曜日の午後、展示会を少々見学。
紀尾井町のギャラリー。今はなき赤プリ新館のうしろに隠れるようにありました。伊勢型紙が展示されていました。
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繊細な模様です。すごく集中力が要りそう。
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時間があったので、日本橋へ。
日本銀行。外国風です。
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中庭のドームを含め、全体を撮れるとよいのですが本館には入れません。
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わきにある資料館を見学。
一億円(サンプルですが)は10キロぐらいです。
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撮影してよいのは入り口前だけで、展示品はだめでした。お金がいっぱいあったよ。やはり、大判が並んでいるところが一番よかった(^^)  けっこう充実したコレクションは、もともと個人のもの。日銀に寄贈されたのですね。
最初の中央銀行はスウェーデンで設立されました(1668年)。日本は1882年です。米国は1913年でした。
by itsumohappy  at 21:45 |  展示会 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『三文オペラ』

ベルトルト・ブレヒト作(1928年)。有名な戯曲でも内容は全然知らず、タイトルのせいか何となく古めかしいイメージを持っていましたが、今年9月に新国立で上演されていました。

『三文オペラ』は18世紀イギリスの作品『乞食のオペラ』(ジョン・ゲイ作、1728年)を改作したものです。『乞食のオペラ』は神々や魔法などがいっぱいの非現実的・技巧的な「ヘンデル・オペラ」に打撃を与え、ヘンデルの劇場は破産したそうです。

訳者の千田是也の解説には、『三文オペラ』は、政治・経済的危機にあった1920年代のワイマール共和国で復興したヘンデル・オペラに対する批判という解釈もあるが、戯曲と音楽の結合の可能性を追求しつつ現実社会を表現した作品と位置付けられる、とありました。

音楽を、社会批判など何らかの観点から演劇と結びつけるスタイルは、アメリカのミュージカルのように今では別に普通のことですが、当時は珍しかったようです。そのためか、当時の観客は、「裕福に暮らす奴だけが楽しく生きられる」と歌い騒ぐこの作品が資本主義社会への批判であり、(裕福な)観客への批判でもあるとは必ずしも受け止めなかったそうです。
by itsumohappy  at 18:10 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

日の出山

日曜日、久しぶりに早起きして奥多摩の日の出山に行きました。この時季になると5時前はまだ暗いです。


御嶽山ケーブルを使って一気に上がり、歩きはほとんど下りのコース。良い天気で、青梅線はお山の人たち満載です。9割以上かと思うほど。前からこんなに多かったかなぁ。
ケーブル乗り場も行列。紅葉が見頃になるともっと混むのだそうです。

日の出山
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日の出山方面への道は混んでいません。ガイドさんにお花などを教えてもらいながらのんびり歩きます。邯鄲(カンタン)を教わりました。るるるるるーと鳴くコオロギです。
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キタテハとノハラアザミ
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ノササゲ
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セキヤノアキチョウジ
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ナギナタコウジュ
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イラクサ
これに触ると数日ビリビリしびれるそうです。
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コウヤボウキ 高野山でこの枝を集めて箒にしたとか。高野山では竹を植えるのは禁止されていたそうです(武器になるので)。
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頂上。あちこちのルートから上がってきたお客さんで山頂は大賑わいでした。ビール飲んだり豚汁作ったり。座るところもないほど。
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ぴかぴかのお天気でも周りがよく見えるとは限らない。丹沢がやっとうっすら見える程度で富士山はどっかいっちゃいました(--) お天気が続くと空気があたたまって景色はぼけてしまうんでしょう。
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奥は狭山丘陵
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大岳山かな
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サラシナショウマ
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ツルリンドウ
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ヤクシソウ
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下山路にはセンブリがいっぱい。
直径1㎝あるかどうかの小さい花に細い葉。この葉一枚だけでも、ものすごく苦い!
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写真のほうがかわいく見えます。
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植林地の脇をひたすら下ります。すれ違った人は一人だったかなあ。低山で人気のところでも途中の道は案外寂しいものです。
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ツリフネソウ
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オクモミジバハグマ
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キバナアカギリ
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白岩の滝。これが、予想に反し、段が次々と現れる立派な滝でした!
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つるつる温泉経由で下山する人が多かったのでしょう、温泉方面から来る帰りのバスは満載で増便もされていました。
一般的なお山のシーズンも都内近郊ではあとひと月程度。まもなくの紅葉どき、週末晴れれば有名コースは人でうまってしまうでしょうね。行き帰りの混雑を避けるには早起きしかないですがなかなか‥(--)
by itsumohappy  at 23:44 |  旅行・山 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『ホテル』

アーサー・ヘイリー作(1965年)
いっときはやった作家だと思います。家に何タイトルかありますが、開いたことがなかったのでひとつ読んでみました。ニューオーリンズのホテルを舞台にした業界小説。普通に楽しめる本です。人間模様ゆえ、今読んでもさほど違和感ありません。善人目線のお話ですから後味もわるくないです。ニューオーリンズというところはなかなか魅力的な街のようです。

by itsumohappy  at 17:51 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

渋沢丘陵

台風接近で、10月のお山はキャンセルとなりました‥>< 今年は紅葉の進みが早く、どこかで残っているのを見られたらいいなぁとテンション下がり気味だったので、まあいいか。最終日が修業確実だったし。

関東はまだ台風が来ていません。土曜日晴れ予報だったので、里山歩きをしました。
秦野駅からスタート。
弘法の清水。秦野は湧水があちこちにあります。地元民によればここが一番おいしいらしい。
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今泉名水桜公園。ここも湧水で、池の底からは中世の土器などが出土したそうです。
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白笹稲荷神社
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渋沢丘陵への道を上がっていくと丹沢の山並みが。富士箱根と見えるはずが雲が厚くて全然見えない(TT)
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丘を越えていったん下がったところに震生湖があります。関東大震災の時、この渋沢丘陵が崩れて川をせき止めてできました。
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震生湖畔にあったバナナ
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アザミ
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再び丘に戻り、畑と道路の間を進みます。
オクラの花
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秋晴れって天気予報では言っていたのに(怒
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ソバの実
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コスモス。畑のそばには農作物のほかいろいろな花が植えられていました。
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菊の畑
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やがて道路から離れ、私有地の雑木林と畑を沿うように丘陵地帯をしばらく歩きます。
雑木林に点々を咲くシロヨメナにアサギマダラが!
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ぼけぼけだ‥
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これは何だろう?けっこう大きな花だったようです。ウバユリかなぁ。
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何の畑かよくわからない。むかご?
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おお牛も飼っているんだー。
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パンパスグラス。ススキの一種です。
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自然林が残るなかなか楽しい道です。
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丘陵下の集落へ下りてきました。渋沢駅まで住宅街を抜けていきます。
ザクロ
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道中、石仏や小さな石の祠を見かけました。
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丹沢のそばまで来たのに、今回も富士山が見られなかった。もっと寒くならないとだめかなぁ。
展望には恵まれませんでしたが、意外と楽しく歩けました。駅のそばになるとアスファルトの道になるのでちょっと腰に響くのが残念ですがー。うちから1時間半離れた程度でもけっこうのんびりした風情になります。
by itsumohappy  at 22:12 |  旅行・山 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

月食

オフィスの窓から。7時過ぎです。思ったより変化のスピードが早いです。
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有楽町の明るい光の中でもよく見えました。
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駅前でも人々が一心にビルの間を見つめていました。
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買ったばかりの双眼鏡で家でよく見てみよう♪と思ったら、家の方では雲が広がっていて何も見えず><
見られるときにちゃんと見ないとだめなんだーと思った夜でした。
by itsumohappy  at 23:53 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『瘋癲老人日記』

谷崎潤一郎作。1961-62年に中央公論に掲載されました。作家は当時77歳。
カタカナ書きなのでけっこう読みにくい。昔の人はなんで日常、カタカナ文にするんですかねぇ。

この小説はたぶんコメディですね‥。奇怪な欲求を我慢できないブルジョワ「オ爺チャン」と周囲の人々(まあ家族なのですが)とのやりとりが面白いです。はじめ、んーちょっと気味わる~と読んでいたのですが、だんだん笑える展開になります。谷崎の、マゾ趣味入った小説は、こういう喜劇性が入るもののほうが楽しめる気がします。
1960年代の世相と当時の裕福な人々の暮らしぶりもよく伺えます。
by itsumohappy  at 17:23 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

雑木林の散歩

土曜日、台風が来る前にひと走り。住宅街の合間にある公園と雑木林で森林浴(^^; 
意外に気温が高く、蚊が飛んでいるのであまりのんびり写真を撮っていられません。

お花がなくなってきたので、木の観察。なかなか覚えられません。
はじめはフウかと思ったのですがあとで図鑑を見たらトウカエデ。唐楓ですので、舶来。フウの実は全く違う形をしています。
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葉っぱや実のほか、幹を写しておけば何とか調べられます。
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クヌギの実。どんぐりとは本来この実のことだそうです。
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幹の彫りが深い。クヌギは町中にはない木です。
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根元に手のひらを広げたくらいの気味悪いキノコがありました。はじめ、傘の部分しか見えなかったのでいったい何だ?と思った。
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ゴンズイ。実がなっていないとわからないくらい覚えにくい木。ゴンズイという魚がいるそうで、幹がその模様に似ているとか。
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チャ。お茶の木です。林のわきにある畑との間に植えられていました。これも舶来ですね。
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マテバシイ。どんぐりというと、私はこちらをイメージします。マテバシイは町中にもよく植えられるからですね。
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by itsumohappy  at 17:45 |  花・木 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

地獄谷

御嶽山噴火からそろそろ1週間になります。報道当初に受けた印象をはるかにこえる大惨事です><
地図を見ると、爆発地点はその名も地獄谷でした。尾根の部分は地獄ノ中尾根。ありがちな名前ですが、このたび、実際ここは地獄の入り口であることを見せつけられました。まだ王滝奥の院への捜索があまりされていないようですが、奥の院の地獄谷展望台にも誰かいたのではないかと思ってしまいます。

昨年登った時の写真はろくなのがありません。
王滝口登山道8合目付近。森林限界です。
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9合目を過ぎて頂上までもう少しのあたり。向こう側が地獄谷で、いつ噴火してもおかしくないところのすぐ際を歩いていたなんて思いもしません。
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八丁ダルミのねじねじモニュメント
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頂上です
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頂上の北、二の池の先にある賽の河原。この辺にいた人はまだ逃げられたでしょう。
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こういう石がどんどん降ってきたら‥
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黒沢口登山道8合目付近。霊神の碑です。
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宗教モニュメントいっぱいの山でした。霧に浮かんでいて不気味、という思い出です><
よそでは霊神碑ってあまり聞かないです。篤く信仰していた人が神になったことを示すのでしょうか。こんなひとごろしの山拝んだって。なんて思ったところでしょうがない。そもそも有史以来の噴火は20世紀になってからなのだから・・。
by itsumohappy  at 23:56 |  その他 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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