『黒部渓谷』

冠 松次郎著。大正から昭和の初めにかけての黒部渓谷の探検記です。『下廊下の記』、『黒部川溯行記』ほかいくつかの記録から構成されています。

渓谷を愛するあまり、自身を「谷狂」(たにきち)と呼ぶほど。宇治長次郎ら地元の案内人ともに黒部を何度も遡行しました。黒部を見ない奴は、谷を知らない奴はばかだ!と語っています。人跡未踏の箇所を踏破するのはこの上なく爽快だったことでしょう。

「あらゆる山水画を束ねたよりも美しい」渓谷美を漢語を駆使したあらゆる表現で描写しています。…が、実際の景観を見たことがない私には何だかひたすらもどかしく、なかなか読み進められなかった>< 千の言葉より画像ですね。

十字峡、そりゃー見てみたいですが、行き着く前に足がすくんでしまうと思います。
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『神々の山嶺』

夢枕獏作(1997年)。
エベレスト登頂にかける孤高の登山家をめぐる冒険活劇。一気に読み終わります。漫画にもなっているそうです。せりふ一言や動作のひとつで改行を続けたりして、オーソドックスな小説という感じはしません。

主人公は、カトマンズの怪しい店でマロリーのものらしきカメラを発見。それをきっかけに、故国を捨てた伝説の登山家に出会います。その登山家は、エベレスト南西壁からの冬期無酸素単独登頂を狙っていました。

エベレスト登山のメソッドが詳しく描写されています。まあとにもかくにもえらく大変なことだとは理解できますが、あまりに世界が違いすぎるので、想像するのが難しい。私の最高地体験は中国で4,000m程度。でも南の方だったので植生が豊かでした。ヒマラヤのような雪氷の絶壁でできているようなところは、自然の一部というより生命を超越した存在、確かに神々の居る領域という感じです。

お山制覇の物語は、登場人物の、あらゆる困難をものともせずに挑む心に共感できないとどうもぴんとこない。私は葉っぱみたり鳥のさえずりを聞いたりしながらゆるゆる登るのが好きなもので(^^;
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倉見山

日曜日、山梨県の倉見山へ行きました。その2、3日前は思いっきり雨予報であきらめていたのですが、前線の進行が遅れたのか好天となりました。
大月から富士急行線なのでなかなか移動が大変。それでも車窓からの景色が緑でいっぱいになっていくのを眺めるのは楽しい。さすがに富士急行線から見る富士山は大きいです。

三つ峠に9時頃到着。駅前の店は閉まっており、しーんとしていました。駅の後ろは三つ峠です。
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途中の公園から富士をのぞみます。
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中央道を超え、登山口までゆるゆると林道を上がります。
ニセアカシアがところどころに。白い花は清々しい。
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雑木林の斜面は緑きらきら。意外に急登でぜいぜいです。
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トリカブト
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ヒトリシズカ
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ヤマツツジは新緑に映えます。
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2時間半ほどで頂上。ここでやっと1パーティーに遭遇。
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10分ほど移動して見晴台で昼食。ここからの富士山も裾野がよく見えてきれいでした。だんだん笠がかかってくるようでお天気が下り坂の雰囲気。
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ブナ
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白いふわふわの花木はアオダモのようです。
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これは何だろう・・。
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倉見山ふもとの私有地でクマガイソウやエビネが育てられています。
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クマガイソウは今年はいつもより早く見ごろになったとかで、3株だけ花が残っていました。何とか写真撮れたよ。
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本来は、木々の下に生えるそうです。葉っぱがうちわみたいで面白い。花も変わっていますね。
盗掘されるので囲って保護しています。夏は、寒冷紗をかけて暗くします。
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管理していたおじさんは、野生蘭ではアツモリソウが一番きれいだと言っていました。
アツモリソウは、三つ峠山で保護されているらしい。

帰りはホリデー快速に間に合ったので、乗り換えなしで楽でした。河口湖号は富士山号に名前が変わるそうです。富士山はやっぱり特別な山ですね。この時期でもわりときれいに見えて満足しました。
by itsumohappy  at 22:00 |  旅行・山 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『羊の歌』『続羊の歌』

加藤周一著(1968年)。
評論家・思想家(というのか)であった氏の回想録。この方、昔、たまに新聞などに難しい論評みたいなの書いていたなー、くらいしか頭に浮かばず。この本、納戸にあり、中高時代に課題図書の一つだったことを思い出して何となく読んでみました。

幼年時代、祖父の思い出、戦前の東京、医学生の日々、戦時体制下の生活、ヨーロッパへの留学等々の思い出が綴られています。
1930年代以降、「とめどもなく狂って行く社会」の先には破滅が待っていることがわかっていたと記しています。そして、政府の宣伝に迷わされなかったのは、その宣伝が自己矛盾に満ち溢れていたからと。
しかし、加藤氏のような当時の限られた知的階級がいくらそう思っていても、狂ってしまった社会ではどうしようもない。エリート学生がそれだけ分析していたのですから、一部の支配層も同様に考えていたはず。

氏は、戦後、原爆被害の調査で広島を見、そして、庶民が不屈の精神で生活を立て直していくのを見、また、今でいうグローバルな視点で戦後世界のありようを見てきた人でした。
その過程で、血液学の専門家から文学の専門家に、そして次には専門家を廃して非専門家の専門家になりました。

氏について特別関心がないので、本の感想としては、うーん…?かな。個人的には、以前住んでいた渋谷の美竹町付近の戦前の様子が描かれていたのが多少興味深かった。

昔はこういう本当のインテリがいました。どこまでも深い教養・見識をバックに複合的な発想を持ち、洗練された表現をする人。今は、単に頭がいいだけ弁が立つだけのぺらぺらの「偉い人」が多かったりして。
by itsumohappy  at 22:15 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

久しぶりに読んだ村上春樹作品。氏の著作をさして読んでいるわけでもなく、どちらかというと苦手なのですが(だから読まないのか)、一度読みだせば必ず最後まで読む。やはりストーリー(必ずしも好きなタイプの話でなくとも)に引き込まれるのかな。
この本はもう100万出たらしい。確か発売と同時!に50万とか60万でした。そんなことできる作家は村上氏だけです。通常、20万も出れば出版社は御の字でしょう。
新作ということで、書店に氏の本のタワーができる。特にファンでなくても、ニュースで煽られて発売初日にふらふらと買ってしまった人が5万はいそうだ(含む私)。とにかく「村上春樹」は、孤高の絶対的ブランドです。
この本を読んでなんとなく『国境の南、太陽の西』を思い出しました。いつものように、音楽が重要な意味を持ちます。ファンタジーぽい、或いはSF的な描写はなく、普通の人(といってもそれなりに心が傷ついている。いつものように)が出てくる普通の小説仕立てになっています。
ものすごく感動するかと言えば特にそのようなこともなく、かといってつまんないかと言えばそうでもなく。描写の好き嫌いが別れる部分もあると思いますが、ささーっと読めて、まあよいんじゃないでしょうか。
by itsumohappy  at 22:14 |   |  comment (3)  |  trackback (0)  |  page top ↑

騒然。

ぴっかり晴れた母の日、隣町までお買い物へ。と、ターミナル駅の脇でわーわーぎゃーぎゃー騒いでいるので見てみれば何十人もの警官が輪を作っていました。
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うわさには聞いていたヘイトスピーチ。下手だったので、ちょっと安心?した。本物のヘイトならこんなではないだろう、自分のうっぷんをこういう形で晴らしているのか?警官の海に埋もれてしまって、よく見えなかったけど、普通の青年(やや後半)でした。
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デパートの前で騒ぐので、お買い物気分がぶちこわしです。アピールに対して帰れコールが沸き起こっていた。警官がいないと確かに乱闘になりそうな感じではありました。
by itsumohappy  at 23:04 |  その他 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

小丸山

11日、バスツアーで群馬と栃木の境付近にある小丸山へ行きました。この日だけが雨(怒 それでも前半、登りの時はそれほど降っていなくてよかった。
この山は袈裟丸連峰の手前の小山で、春はアカヤシオで有名です。今年は早めに咲き始めたそうですが、その後雪が降ったため、咲いていたものは落ちてしまいました。あと花芽が傷んだりして、今年はみばえがしない年になってしまったようです。

スタートは折り場登山口
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シラカバ、ダケカンバ、ウダイカンバが混在する斜面
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リョウブ
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袈裟丸山方面
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赤城山
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道は一部を除きなだらかで歩きやすい
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アカヤシオ。3日前の同じツアーのときは、全く咲いていなかったそうです。晴れても目当ての花が全然咲いていないのと雨だけど咲いているのとではどちらがよいのか・・・。
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ひらひらピンク
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賽の河原という石がごろごろしているところで昼食。
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昼過ぎにはガスがどんどん上がってきました。
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2時間ほどの歩きで頂上です。袈裟丸の山々。険しくて縦走はできないそうです。
頂上のアカヤシオはまだつぼみが固かった。
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左奥、ぎざぎざのうしろが皇海山
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いよいよしっかり雨モードになってきました。
もと来た道をせっせと下ります。
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石で滑らないよう注意しながら無事下山。まあ標高差400mちょいなのであっというまです。登りはじめは蒸し暑いくらいでしたが、下りる頃には吐く息が白かった。1600mありますから、寒くなるときは寒い。実際、雪も少し残っていたし。油断できません。

久しぶりのお山だったので筋肉痛になってしまいました>< まあこれから徐々にトレーニング!です。
by itsumohappy  at 22:35 |  旅行・山 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

芍薬

やっと体調が元通りになったので、いつもの公園へお散歩。

芽だしが赤いカエデと普通のカエデ
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牡丹は終わって芍薬の季節になりました。
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白に近いうすピンクの芍薬がとてもきれいだったのですが、写真だと平板になってしまう(--)
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マユミ。秋の実がきれいです。
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タニウツギ。公園のせいか花が立派。山で見るものは半分くらいの大きさです。
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実際はもっと深みのあるピンク。
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カエデの一種
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アヤメ
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マーガレットも群生しているときれい。
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青梅がけっこう大きくなっていました。
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紫蘭。こちらも群生させるとみばえします。
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なかなか見た目どおりの瑞々しい感じに写りません。白ちゃけて、何だかぼけてしまう。濃淡というか、質感を出すにはちゃんとしたカメラじゃないと無理みたいー。
by itsumohappy  at 22:38 |  花・木 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

都内散歩

親戚が上京したので、2、3日と都内見物。
2日は平日にもかかわらず、上野の公園口は人であふれかえっていました。

東京文化会館裏の銀杏並木
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どこも喧騒状態であろう特別展は避けて、東博の常設展を見学。25年度に新しく指定された国宝・重要文化財の展示のほか、キリシタン信仰の特集陳列をしていました。
踏み絵。初めて見た。
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ピエタの踏み絵
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宣教師シドッチの遺品。屋久島で捕らえられたシドッチを新井白石が取り調べました。
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利休が秀吉の小田原攻めの最中に韮山の竹で作ったという「園城寺」。
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利休が使っていた「柴の庵」
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道八の器
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白隠「布袋図」。ゆるい感じがなんともいえない。
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博物館の周りには大きなツツジの株が点在
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東京駅も見たいというので、丸の内北口からひと回り。鯉のぼりがしょぼい。
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新しくなってから、昼間見るのははじめてかも。
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3日の写真です。
雑司が谷へ。東横線の乗り入れで池袋方面にも簡単に行けるようになりました。
鬼子母神までのケヤキの参道
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木が多いと辺りが涼しい
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樹齢700年の銀杏
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雑司が谷霊園へ。漱石のお墓に行きたいというので探しました。。
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鬼子母神の近くでもらったガイドマップを見ながら有名人の墓めぐりもどきをしました。
竹久夢二
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小泉八雲、羽仁進、島村抱月、サトウハチロー、荻野吟子といろいろ見まして、最後にお参りしたのは永井荷風。
こちらが一番愛され感がありました。高野槇の生垣、赤ワインに芍薬の花なんてすばらしい。
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駒込に移動。
六義園です。震災で池の中の石組みが沈んでしまったり松が倒れたりしたそうです。
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緑がきらきら。きれいに写らない><
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ツツジもそろそろ終わりの感じでした。
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今日は、湿度が低く爽やかな陽気でした。良い季節ですね。
by itsumohappy  at 22:44 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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