大晦日

いつもどおりの静かな大晦日です。
歌合戦を見ていても2曲くらいですぐ飽きる。韓国アイドルの時だけひととおり見て終わりにしました。TVのなかで、皆やたらはしゃいでいますが、こちらの気持ちは全然のりません。。
お参りに行こうかと思っていたけれども、寒いのでやっぱり行かない。ああお蕎麦くらいだとお腹が空いてきちゃいました。

2011年はろくでもない年でした。マスコミは絆だなんだ言っていたけれども、そんな言葉には生やさしさしか感じられない。無常とはこういうことなんだと、神が日本人に再認識させたんじゃないかと思っています。でもちょっとやりすぎでしたよ。

今日は、かのえさる。庚申です。何でも通常は年6回のところ、今年は7回。大晦日に7回目の庚申日というのは、60年に1度くらいしかなく、次は2068年だそうです。本来は、寝ないで帝釈天にお参りするそうですが、港の汽笛と鐘を聞きながら寝ることにします。


by itsumohappy  at 23:43 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『原発ジプシー』

堀江邦夫著(2011年5月)。

返さなければならない本がたくさんたまっていましたが、やっと一段落。今年最後の読書はこれになってしまった。1979年に出版されたものの増補改訂版です。

フリーライターだった著者は取材であることを隠して、美浜、福島第一、敦賀の原発で日雇い労働者として働き、定期検査での過酷な作業と被ばくの恐怖におびえる日々を記録しました。原発の「素顔」を自身の目で確かめたかったとあります。

最先端の技術の集大成である原発の運転を実質支えているのは、下請けの労働者。この本に書かれているのは、原発の商業運転が開始された1966年から10年ほど経った頃の様相ですが、現在はどれだけ労働環境が良くなっているのか気になるところです。検査を考慮して設計されているとは思えない狭い空間のなか、呼吸もままならぬ状態で線量計がパンク(規定の線量を超えること)する前に必死で作業を行う。なぜか定期検査用の電源がなく、検査のたびにケーブルを引かなければならず、被ばくの頻度が増える。全国からかき集められた日雇い労働者は、親方、或いは親方+その親方にピンはねされて、わずかな賃金しか得られない、といった話が続きます。

作業中に肋骨を折り、倒れて苦しむ著者に、見回りしている東電の社員にばれないよう、作業主任から、立つように指示されたという体験が出ています。事故が起きても、安全性をアピールする電力会社の手前、隠蔽されるのが普通だったようで、著者の場合も、救急車を呼んでくれず、労災扱いされませんでした。

ろくに英語も話せない「黒人労働者」が原子炉内など高汚染エリアで作業していたという話が紹介されています。何でもGEが集めてきた前科者などで、浴びる線量(日本人の10倍以上)に比例して高い賃金で働いていたとか。

この本が出版されたとき、原発内の作業はコンピュータやロボットがやっていると思った、衝撃的だといった一般読者の反応があったそうですが、著者の元労働者仲間たちからは、「あんたの体験などまだまだ良いほうだ」と言われたそうです。

『原子力白書』などの資料によれば、2008年度における電力会社社員の被ばく量は全体の約3%、ということで、主に「協力会社」の労働者たちが放射能にさらされる作業を行っているという構図は今でも変わっていないようです。
元東電社員の蓮池さんも書いていたことですが、原発の仕事を去った労働者に対しては、医学面での追跡調査が今でも一切されていない、という点が気になります。

このたびの福島第一原発の事故が起きるまで、原発のことも自分が使っている電気のことも別に関心ありませんでした。原発については、泊原発を見学したときに、使用済み燃料を冷やしているプールを見て、何とも言いようのない不気味さを感じたことくらいはあります。しかし、原発に作業ロボットがないなんて知りませんでした。
今年、現代の黙示録といいますか、本当に破滅というものがあるのだ、と見知って、だからと言って何もできないんですけど、少なくとももう無関心ではいられないのだと思うばかりです。
by itsumohappy  at 18:36 |   |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『ザ・ラストバンカー』

住友銀行頭取だった西川善文氏の回顧録(2011年10月)。
普通は、バンカーなる人の顔なんて知りませんが、この方は、いっとき鳩山大臣(裁判インコの着ぐるみを着ていたほう)とのヒール対決といった感じでよくマスコミに登場していました。

西川氏は、約30年間不良債権問題に関わり、破綻会社の処理と再建に明け暮れていました。1960年代の高度成長期まで(オイルショックが起きるまで)、バンカーというのは金屏風の前で決済印を押している、というようなイメージだったとか。氏の入行後は、銀行を取り巻く社会や経済環境が根底から変わり続け、常に「スピードと力のある決断」が求められたそうです。

安宅産業破綻処理、平和相銀合併、イトマン事件の処理、バブル崩壊後の不良債権処理、日本郵政の舵取り等々、多彩なエピソードが登場します。破綻処理を通じて再認識したことは、「会社はやはり最後は人である」こと。そして、住友銀行の場合でもトップが正常な判断ができなくなったときにどうなったか、かなり具体的に記しています。
その他、東京三菱とのUFJ争奪戦での敗北や、郵政問題で政治にさんざん振り回されたことなどに言及しています。

回顧録なので、書きたいことしか書いていないでしょうが、政治家、マスコミの視点ではない、銀行の視点で書かれたものはあまり見ることはないかもという点で意味のある本でしょうか。だいぶマスコミの無責任な報道に怒り心頭だった様子で、ビジネスの現場における合理性を、合理性ではなく根拠なき情緒で批判するのは、決断の現場の実態を何も知らない不誠実な態度と斬り捨てています。
by itsumohappy  at 23:38 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『私が愛した東京電力』

蓮池透著。副題「福島第一原発の保守管理者として」(2011年9月)。後半には、伊勢賢治氏との対談が載っています。

今更ながらふと思うのですが・・。私、震災前、福島に原発があったこと知っていたっけ。はずかしながら知らなかったような気がします。柏崎に原発があるのは聞いていましたが、こちらも東電のものとは知らなかった。
東電と聞いて、思い浮かぶのは、京花のやっていたオール電化のCMとか電子ちゃんとか尾瀬の東電小屋くらい? 福島などから都会のために電気が送られているという意識はありませんでした。

先だって、ホーマツ株主の我が家にも送られてきた東電の中間報告書に「創業以来最大の危機に直面しており、当面の間、無配」の文句。そりゃそうでしょうねぇ。賠償に1兆円、廃炉に1兆円。全く、どうしてこんなことになってしまったのでしょう。

『私が愛した東京電力』の著者は、あの蓮池さんのお兄さん。32年間東電で働き、福島第一原発では、圧力計や水位計等計器類のメンテナンスの仕事をしていました。
この度の事故で水位計の示した数値は全く誤っていて、燃料棒は実はとうに露出していました。1~3号機は半日~4日あまりでメルトダウン。そのメルトダウンの発生確率は、一原子炉あたり1000万年に1回とされていたそうです。

蓮池氏は、原発関係者が原発は安全だから安全だと念仏のように唱えて、「内包している潜在的危険性を顕在化させないよう努力」してきたのは間違いではなかったか、危険と安全が背中合わせなのだとアピールしておく必要性があったと記しています。そして、非常用電源の浸水対策については、改造しようと思えばできたけれども、自分たちで改造すればそれまでの国の安全審査は何だったの?改造前は危険だったの?と言われてしまう、という判断が働いたのではと推測しています。

記者会見で「メルトダウンしたけど何か?」とでも言いそうな東電広報の切迫感のなさを嘆きつつ、東電だからあの事故が起きたとはいえない、電力会社はどこも似たり寄ったり、とあります。玄界原発の運転再開をめぐる世論誘導のようなことは「現に私もやっていました」。
それでも、蓮池氏は、在職中から「このままいけば原発は自滅する」と感じていました。核燃料サイクルをきちんと完結させない(ゴミの行き場がない)まま、次々原発を作っても未来はないということです。そして今後、原発は、期間を区切ってフェイドアウトしていく運命にある、と主張しています。ただ、日本だけが反原発になってもあまり意味がない、隣接各国に原発があればリスクとしてはそう変わらない、とも指摘しています。

来年の春、全ての原発が停止すれば、日本全国、節電ファッショ列島となりかねない。そんなのは私もいやです。後半の対談部分では、拉致問題の蓮池さんらしく(といっても強硬路線化する家族会を批判したため、会から除名されたそうですが)、「拉致も原発も左右ともに熱狂するのではなく、日本にとっての利益が何か冷静に考えるべき」とコメントしています。
by itsumohappy  at 23:38 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

寒日

今日はお稽古日で、「大円の草」で締めくくる予定だったのですが、先生の膝の具合がわるくお休みに 私も、相伝の長いの再開したら、月1なのに膝に違和感が出るようになっていたので、お休みでよかったかなぁ。

昨日からとてつもなく寒くて調子崩しました。連休は篭城モードです。今日なんか富士山きれいに見えたろうけど、おなかは痛いし、元気なくて走れない><

山渓の年間購読申し込んだらおまけ↓をくれた。来年、キレットの向こうのお山に行くには、普段からせいぜい鍛えていなければなりませんがー
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by itsumohappy  at 16:30 |  その他 |  comment (4)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『半島へ』

稲葉真弓作(2011年)。
『海松』、『光の沼』に登場した志摩半島での暮らしぶりをさらに深く描いたもの。
主人公は、中年というには少々歳をとっているが、かといって老人というわけでもない年まわり。日々都会での単調な生活を繰り返し、ある日ハッと気づくと、なじんだ街も店も流行の場所も、もう自分には意味のない、抜け殻のようなものになっていた。

親しくしていた友や知り合いの死、老いゆく親を思い、何か「早くしなきゃ」という決意に動かされる。そして、「私の青春は終わってしまった。だから森へ行く」とばかりに、半ば衝動的に半島での暮らしを始めます。

ご近所の移住者たちとの交流、四季折々の自然の恵みといった、しごく平和な世界が展開されます。栗の花の蜂蜜やバケツいっぱいとってくる牡蠣とか、沼にあふれるホタルとか本物の豊かさです。そして合間合間に登場する「死」。しかし、人は死にいくが自然は再生を繰り返す。

こういう、特別変わったことは何も起きないけれども、静かで、おしつけがましくないお話はよいです。ただ、このモチーフ・設定で、ずっと書き続けるのは難しいだろうなぁ。
by itsumohappy  at 22:43 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

考える人

東京文化会館開場前、向かいの美術館の庭で彫刻見物。いつもあたりまえにここにあって、素通りしてしまい、あまりじっくり見たことない。
発見したのは・・、考える人ってベレー帽かぶっていたんだねー
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うーむ。
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地獄の門にも座っているのは知っていたけど・・
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縁のところに頭が並んでいたり、こんなにおどろおどろしい群像になっているとは、写真撮ってはじめてわかった。下から見ただけではわからない。
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門の両脇にあった。アダムと、
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イヴ。これらの像には今まで気づきませんでした。
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カレーの市民。ロダンの、手足の表現の力強さよ~
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by itsumohappy  at 22:09 |  その他 |  comment (4)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『ザ・カブキ』

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チケットをもらいまして、17日、東京バレエ団の公演を観てきました。東バは、一昨年、ギエムとのボレロを観て以来。というか、観劇自体、ずいぶん久しぶりのような気がする~

『ザ・カブキ』は86年初演、ベジャールの振り付けです。音楽は黛敏郎。仮名手本忠臣蔵のお話です。この日のキャストは、大星由良助は高岸直樹、顔世御前は上野水香。この二人には華がありました。

大胆な色のキモノが翻る独特の様式美。師直・判官やお軽・勘平など1対1のからみよりも、やはり義士たちが登場するシーンのほうが迫力があります。前半のメインは判官切腹の場。後半はもちろん討ち入りです。

来年、パリ・オペラ座でこれを公演するらしいですが、判官が斬りつけた理由とか、勘平が何者かとか、舞台だけではちょっとわかりにくいかも。。
by itsumohappy  at 21:25 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『海松』『光の沼』

稲葉真弓作(2009年)。
聞いたことない作家で、はじめて読みました。
自身の体験というか今の暮らしの様相を綴ったものと思われます。

主人公は、志摩半島のある場所で「雉」に出会って、そこに魅せられます。崖下に土地を買い、家を建て、都会と行き来する暮らしを始めます。雨と温暖な気候のなかではぐくまれる自然の豊かさに身をおき、次々と発見する原野の「聲」に引き寄せられていきます。

特に何ごとも起きない静かな小説です。人生半ばを過ぎた主人公の諦念?みたいのがうかがえます。
日本にもまだまだ秘境がたくさんありそうですね。
by itsumohappy  at 23:18 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『雪の練習生』

多和田葉子作(2011年)。
寒いので気持ちが沈んでいるこの頃、本や新聞を読んでいてもあまり集中していないことが多いです。なので、長編や難しそうな小説を避けて、すぐ終わりそうなものを選んでいます。これも薄いハードカバー本なのですが、思ったより時間がかかってしまった。3,4日あれば通勤時で終わると思っていましたがー

この本はちょっと変わっていて、白熊が主人公です。少し前にニュースになった、ベルリン動物園の小熊、クヌートのエピソードから、3代にわたる白熊の人生?模様が創造されました。

1代目の、サーカスを引退して作家デビューの後、亡命生活を送った熊の話が一番面白かった。世界が東西に分かれていた頃の空気がよく出ていました。
全体的には、、うーん感想を述べるのが難しい。発想はすごくユニークです。
by itsumohappy  at 23:40 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

『剱岳<点の記>』

新田次郎作(1977年)。
一昨年だったか映画化されて観に行きました。スクリーンにどーんと広がるお山の景色に満足して帰った(^^)。
探したら家にこの文庫本がありました。映画観たし、読まんでもいいかぁーとも思ったけど、最近ますます頭が働かないので、ぼーっと読んでいても何とかなる本かなということで読んでみた。

終始、たんたんとお話が進みます。地味な小説ですね。剱岳は遠くからでしか実際見たことないので、やはりもっとそばで山の姿を見ていないともうひとつイメージが伝わらないです。その点、映画は説明不要だからいいですね。機材や測量の様子もしかり。映像だとすぐわかります。

ろくな装備もないなかで、明治の人は偉かった。しかしながら、もっと昔、平安の頃にすでに登られていたわけですが、行者さんは、どんな思いで錫杖や剣を置いていったのかな。それらは今、文化財になっています。千年の間、雷に当たらなかったのですねぇ。
by itsumohappy  at 21:48 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

快晴

昨日はけっこうな雨でしたが、今日はうってかわって快晴の一日。でもさほど寒くなく過ごしやすかったです。
走りに出ましたら、今冬一番のきれいな富士山が見えた。だいぶ白くなっていました。手前はたぶん丹沢。大山あたりだと思います・・。
カシミールを買いまして、お山の名前をいろいろ調べようと思っているのですが、うちのパソコンは動作が遅いせいか思うように動いてくれません(TT)・・というより、使い方がよくわからない><

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by itsumohappy  at 21:16 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

ふんぱつ。

帰り道、お歳暮を買いに銀座三越に寄りました。
季節柄、人が多いかと思いきや店も街もけっこう少ない。というか、寂しさを感じるくらいでした。やはり不景気なんだなぁ。今月からまた節電モードですから、通りの電飾もやや控えめでした。

ミキモト恒例のツリー。いつもですと、光線が縦横に走ったり、毎時、人形が踊ったりする演出があるのですが、今年はどうだったのかな。
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銀座より、有楽町駅前のほうが派手だった。
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三越で買ったジオットのケーキ。1個600円前後ですから私にはふんぱつ!もんです。わりと大きくて、1つ1食分くらいのカロリーありそう。繊細なつくりで、パラフィン紙やら厚紙やらで腰巻?みたいにして、箱に入れてくれました。閉店まで30分ちょっとしかないのに、ケースの中にはケーキがいっぱい。他の店も同じような感じでした。もったいないですねぇ>< そういう風に売るもんなんでしょうけれど。。
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by itsumohappy  at 23:18 |  その他 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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